【アメリカ留学】「夕方4時の外出… 認識が甘くて怒られました」治安面で気を付けたいポイントは?
留学中に感じた危険
ここからは実際に私の遭遇した危険について紹介していこうと思います。 ●ホームレスの金銭要求 先ほども述べたように、ホームレスは日常的に見かけます。 ダウンタウンにいったときに、足から血を流しているホームレスに遭遇しました。 あまりにもショックな出来事だったので、帰ってルームメイトに話しました。 すると、自分で体を傷つけて、他人にかわいそうと思わせることで金銭を要求してくるホームレスもいると教えてもらいました。 物理的に危害を加えられたわけではありませんが、血を流している背景などをしり、余計にアメリカの治安の悪さを感じました。 ●銃撃事件 ご存じの方も多いと思いますが、アメリカでは銃の所持が認められています。 もちろん私も把握していたのですが、たかが1年くらいの留学生活では身近で銃撃事件は起きないだろうと思っていました。 ところが、留学開始2カ月で大学警察から、寮から1km圏内で銃撃事件が起きたメールが入りました。犯人は逃走中とのことでした。 ルームメイトには、「犯人がランダムに銃を打つ可能性があるから、なるべく窓際から離れるように」と言われ、緊迫感のある夜になりました。 犯人は翌日には捕まったのですが、その知らせが入るまでとても不安でしたし、自分がアメリカにいることを認識させられました。
こんな危険も潜んでいる!
他にも、海外生活には様々な危険が潜んでいます。 ●交通事情 日本が右側通行なのに対して、アメリカでは左側通行のため、道を渡るときには要注意です。 私もはじめは道を渡るときに「右、左、右」で車の往来を確認してしまっていたので、気が付いたら車が近かった、なんてこともありました。 さらに、車社会のアメリカではGoogle Mapで徒歩のルートを検索すると、かなり危ない道を歩かされることがあります。 気が付いたら自動車専用道路のような道路の端を歩かされそうになったこともありました。 時速80キロは出ている車のすぐ隣を歩くことになるので、近くのお店の人に道を聞いて、安全な道を歩くことができました。 かし、Google Mapを信用してはいけないのだなと痛感しました。 ●詐欺 これはオーストラリアに留学している友だちの話ですが、郵便局から「荷物がきちんと運べなかった」などと称してテキストメッセージが入ったため、やりとりをしているうちに個人情報とカード情報が盗まれてしまう、ということがあったそうです。 日本語であれば気が付くかもしれないけれど、はじめての海外生活で英語はわかっていても、その国、土地に詳しくないからこそ起きた事件でした。 ●性被害 秋学期はジェンダー学に関する授業を履修していたのですが、その中で「アメリカの大学では4人に1人の女子学生が性被害にあっている」という統計が紹介されました。授業では、大学は特に性被害が起きやすい場所であること、女子学生だけではなく男子学生も性被害に遭う可能性があることを学びました。 外務省の海外安全ホームページによると、近年、海外において日本人女性が性的暴行の被害に遭う事例が増えているそうです。 アメリカ人の友だちによると、アメリカ人の中にはアジア人をとても魅力的に思っている人が一定数いるとのこと。特にアメリカでの生活に慣れていない短期留学のアジア人を狙う犯罪がちらほらあるのだとか。 外務省が被害を抑えるために呼び掛けていることとは? 被害を避けるために、外務省では以下の行動を取るように呼びかけています。 ・単独行動や夜間の外出は控える。 ・過度な肌の露出を避ける。 ・知らない人に勧められた飲食物を安易に口にしない。 ・過度な飲酒は控える。 ・ホテルの部屋等のドアをノックされても、ドアを開ける場合には防犯チェーンを掛けたまま相手を確認する。 ・ホテルのスタッフや、水道・電気の修理人らしき人でも、頼んだ覚えがなければフロントに確認する。 ・タクシーを利用する場合は、ホテルのフロントで予約するかタクシー乗り場から正規のタクシーを利用するなどし、白タク等の営業許可を受けていないタクシーには絶対に乗らない。 ・旅行中に親しげに声をかけてくる外国人に対しては、安易に信用せず、警戒心を忘れずに、少しでも不審に思ったときははっきりと断る。観光案内を持ちかけられても絶対に付いていかない。 日本語で話しかけ、日本での滞在経験や日本人の知り合いの名前に言及するなどして旅行者を安心させてだますような巧妙な手口も発生しており、注意が必要とのことです。