【高校野球】仙台育英・鈴木拓斗外野手が立大合格…武器の打撃さらに磨いてプロ入り目指す
甲子園球児が東京六大学で腕を磨く。仙台育英(宮城)の鈴木拓斗外野手(3年)が立大に合格したことが22日までに分かった。武器の打撃を大学トップレベルまで鍛え上げ、4年後のプロ入りを狙う。 大学NO1打者になる。立大に合格した仙台育英・鈴木は「プロは野球を始めたときからの憧れ。大学で一番の打者になって、4年後にプロへいけるようになりたい」と力強く話した。準優勝した23年夏の甲子園では3回戦・履正社戦と準決勝・神村学園戦でいずれも一発を放ち、持ち味のパワーを大舞台で発揮。しかし「まだプロにいける力はない。全体的に足りない」と考え、レベルの高い環境で成長することを選んだ。 大学ではバットが木製に変わるが、今年から金属バットの仕様が変わった関係で春先は木製バットを試合でも使っていた。「(バットの)芯を外れたらいい打球はいかない」と感じたというが、「タイミングの取り方にこだわって、自分の形でスイングできれば芯で打てる」。スタイルを崩さず対応していく。 入学時は捕手だった。須江航監督(41)から「内野ができたらプロに行ける」と助言され、高校3年間で練習試合を含めると投手を除く全ポジションを守ったという。鈴木は「いろんなことを経験して、(それぞれのポジションで)楽しさが出てきた」と、今でもノックは内外野すべて受けている。複数ポジションを守れることで多くのチャンスをつかみ、結果につなげる。 パワーを生かした長打が注目されるが、「打率を残しながら長打も打てるのが長所です」ときっぱり。神宮の杜で力強い振りを見せ、快音を何度も響かせてみせる。 (有吉 広紀) ◆鈴木 拓斗(すずき・たくと)2007年1月28日、兵庫県生まれ。17歳。明石大久保中では兵庫神戸ボーイズに所属。仙台育英では1年秋から公式戦ベンチ入り。2年夏の甲子園に出場、2本塁打で準優勝に貢献。179センチ、83キロ。右投右打。
報知新聞社