クリスマスプレゼントはスケートリンク 75歳の公務補が1人で校庭に造成
この道24年、2週間かけて整備
【足寄】足寄小学校(大宮秀夫校長)のスケートリンクが25日、グラウンドにオープンした。同校校務補の森久雄さん(75)が「子どもたちへのクリスマスプレゼントに」と、12日から約2週間かけて整備。グラウンドいっぱいに造られた銀盤で、冬休み入りした子どもたちが歓声を上げて滑りを楽しんでいた。 森さんは校務補になった2000年から手掛ける、この道24年の銀盤職人。町から委託されて毎年造成し、ここ数年は一人で造り上げている。 今年の足寄はまとまった量の雪が降らず難儀したが、「天気予報を見ながら冷える日を狙って散水し、何とかクリスマスに間に合うよう作業した」。子どもたちの「いつできるの」という声が励みになったという。 冬休み初日の25日、午前9時に滑りに来た大道寺美桜さん(7)は「難しかったけど、椅子を使ったら滑れたのでうれしかった」と話した。その後も学童保育の子どもたちが足を運ぶなどしてリンクは活気に包まれた。森さんは「来年も子どもたちのためにプレゼントを作る」と意気込んでいる。 リンクの使用は午前9時から午後4時まで。使えない日は校舎正面に赤色の旗が掲げられる。(佐藤匡聡)