パワーのカナダに一歩も引かず、超速で勝負。日本代表、新体制初アウェー戦でテストマッチ勝利つかむ
FW第3列の6番、7番、8番についても期待値は高い。
FLティエナン・コストリーについてはランプレーに魅力を感じ、7番の下川甲嗣を「ワークレートが高く、ハードワークし続けられる」と評価する。 ファウルア・マキシへの期待も大きく「世界でもベストなNO8になれる」と話した。
ジョーンズHCは、藤原忍、李承信で組むハーフ団について、「(SHの)藤原はアタックが強みで、我々の求めているラグビースタイルに合っています。今回は初めてのスタート。大きな責任を担いますが、経験から学ぶことが多いでしょう」と話した。
10番の李についても「(藤原同様)まだまだ成長途中」と言い、続けた。 「サマーキャンペーン(国内で3試合戦ったテストマッチ)で2試合先発し、イタリア戦ではベンチスターと。そして今回は先発。所属チーム(コベルコ神戸スティーラーズ)では、あまり10番ではプレーできていない。それぞれの経験から学べることがある」とした。
チームの歩調について、成長と結果の両方を求めていくとしているジョーンズHC。ハーフ団に関しても、2人が秘める可能性を伸ばしていくつもりだ。
カナダを率いるキングスリー・ジョーンズHCは、試合出場予定の発表と同時に、「チームはバンクーバーでの試合を楽しみにしています。7月のテストマッチ(スコットランドに大敗。ルーマニアに辛勝)から、ホームでのプレーがどれほど貴重か実感しています」とコメントを出した。
ルーキーも含むチームは、自分たちの強み、すなわちフィジカリティーを前面に出して挑んでくる。 日本代表がそこで一歩も引かず、自分たちのスタイルに持ち込めるなら、新体制初のテストマッチ勝利が実現するだろう。
田村一博