【バレー】男子日本、崖っぷち0-2から東京金の仏撃破!左のエース西田に替わった宮浦大暴れ
<バレーボール・ネーションズリーグ(VNL):日本3-2フランス>◇男子予選ラウンド第3週◇第11戦◇22日◇フィリピン・マニラ 【一覧】男子日本代表・VNL予選ラウンド日程&結果 出場を決めているパリ五輪で72年ミュンヘン大会の金以来52年ぶりのメダルを目指す日本が「金星」を挙げた。予選ラウンド(R)最終週第3戦で、21年東京五輪金メダルのフランス戦に臨み、3-2のフルセット勝ちを収めた。0-2と追い詰められたが、エース石川祐希(28)が絶体絶命の場面から爆発。多彩な攻撃で33得点と奮闘し、3セット連取の逆転勝ちに導いた。世界ランキングは4位から3位に再浮上。次戦は23日、予選R最終戦で強豪の米国と対戦する。 ◇ ◇ ◇ エース石川がほえた。セットカウント0-2で迎えた第3セット(S)。ブロックアウト、プッシュ、強烈スパイクなど多彩なアタックを連発した。自らの5連続得点で嫌なムードを一掃。一気に流れを呼び込み、このセットを25-16と奪取。息を吹き返したチームは、ここからセットを3連続で取り切った。東京五輪金の難敵から白星をもぎ取り「ここが終わりじゃない」と満足はなかったが「フルセットで勝ち切る経験できたのはよかった」とかみしめた。 最初の2Sは苦しんだ。左のエース西田が封じられ、攻撃が停滞。「僕しか決まっていない」。エースが意地を見せ、両チーム最多33得点。「西田選手と高橋(藍)選手がいなかったけど、やるべきことをやれた」。五輪でも対戦する可能性のある相手に勝ちきり、収穫を手にした。 西田に代わって途中出場した宮浦も、石川に次ぐチーム2位の19得点。「チームに流れを呼びこむことだけを考えていた」。厳しい状況でも左腕を振り続け、試合をひっくり返した。 世界ランキング下位国を退け、同ランクは4位から3位に再浮上。次戦は強豪の米国と対戦する。五輪につながる戦いへ、石川は「難しくタフなゲームが続く。自分たちらしいバレーをしたい」と力強く誓った。