なぜ森保ジャパンは川島、岡崎の両ベテランを招集したのか?
6月に国内で開催される国際Aマッチシリーズ、キリンチャレンジカップ2019に臨む日本代表メンバーが23日、日本サッカー協会(JFA)から発表された。 トリニダード・トバゴ代表(5日・豊田スタジアム)、エルサルバドル代表(9日・ひとめぼれスタジアム宮城)と対峙する27人のなかには、19歳のGK大迫敬介(サンフレッチェ広島)、22歳のDF中山雄太(ズヴォレ)、そして17歳のMF久保建英(FC東京)の東京五輪世代が初招集された。 同時に36歳のGK川島永嗣(ストラスブール)、33歳のFW岡崎慎司(レスター・シティー)の両ベテランが、昨夏のワールドカップ・ロシア大会以来となる代表復帰を果たしたことも、少なからず驚きを与えている。 ロシア大会後の昨年8月にストラスブールへ移籍した川島は、残り1節となった今シーズンのフランスリーグで出場機会を得ていない。ヴァイッド・ハリルホジッチ元日本代表監督に率いられる、日本時間25日未明のFCナント戦でもゴールマウスを守らなければ、大宮アルディージャでプロの第一歩を踏み出した2001シーズン以来となる公式戦出場ゼロに終わる。 4年間所属し、2015-16シーズンにはプレミアリーグ制覇を達成したレスター・シティーからの退団を表明している岡崎は、すでに終了した今シーズンのプレミアリーグで21試合に出場。もっとも、先発は1試合にとどまり、清水エスパルスに所属していたプロ2年目の2006シーズン以来となる無得点に終わっている。 ともに成績面では代表レベルにあるとは言い難い。 それでも自らが率いるフル代表に初招集した理由を、都内で記者会見に臨んだ森保一監督は「2人ともプレーできる状態であることをリサーチした」とこう続けている。 「試合には出場していないが、川島はしっかり練習を積めている。岡崎に関してもプレー時間は短いものの、継続して出場している。十分に代表としてプレーできる、ということで招集しました」