大勢の観客の声援を受け、明生と対戦する若元春（右）

　日本相撲協会の夏巡業「大相撲いわき場所」は１０日、福島県のいわき市立総合体育館で催された。福島市出身の「大波３兄弟」や、横綱照ノ富士ら人気力士が迫力ある立ち合いを見せ、観客を沸かせた。 　１０６人の力士が参加し、土俵入りや取組を繰り広げた。大波３兄弟の長男若隆元（３２）＝本名・大波渡＝、次男若元春（３０）＝本名・大波港＝、三男若隆景（２９）＝本名・大波渥＝の名前がそれぞれ呼ばれると、大きな歓声や拍手が起こった。 　いずれも白星を飾り、地元の相撲ファンを喜ばせた。若元春は地元からの声援に感謝し、「応援を力に変えられるように頑張りたい」とさらなる活躍を誓った。 　実行委員会などの主催。いわき市で開催されるのは２０１６（平成２８）年以来８年ぶりで、約３５００人の観客が詰めかけた。二本松市から訪れた松本二士夫（ふじお）さん（６２）、エミさん（５４）夫妻は「間近で見る取組は、体がぶつかった時の音などが響いて良かった。地元力士のさらなる活躍を期待している」と話した。