お笑いコンビ「NON STYLE」の井上裕介さんが昨年12月、タクシーに当て逃げしたとして、道交法違反（ひき逃げ）と自動車運転処罰法違反（過失傷害）の疑いで書類送検された事故で、不起訴処分となった井上さんが7日夜、都内で記者会見した。深々と頭を下げ、「軽率な行動がみなさまにご迷惑をかけた」と涙を流しながら謝罪した。

[画像]涙を流しながら謝罪するノンスタイル井上さん

　事故の状況について、目の前のタクシーを追い抜こうとしたときに違和感がハンドルから伝わったという。「ひょっとしたら当たったかも」と思ったが、「当たってないのでは」と自分に都合のいいように解釈して、その場を離れた。井上さんは「最初に確認しなければならなかった」と反省の言葉を述べた。逃げたという意識はないとした。 　事故相手のタクシー運転手には、事故の3日後に直接謝罪。相手からは「謝罪の気持ちは十分伝わった。早く劇場やテレビで漫才している姿を見せてください。それで私のことをまた笑わせてください」という言葉をかけられたと明かすとたまらず声を震わせた。

[画像]会見の最初と最後に1分以上、頭を下げた

　相方の石田明さんからも温かい言葉をもらったという。解散してくれと言われても仕方ないと思っていたが、「井上の人生も僕の人生の一部」だと言われたといい、再び涙を流した。「もう二度と石田には迷惑かけてはいけない。何があっても感謝の気持ちを忘れてはいけない」と述べ、「相方が井上で良かったなといつか言ってもらえるように頑張りたい」と誓った。 　メディアからは二人で舞台に立てるのはいつごろかとの質問が出たが、復帰の時期はまだ明確に決まっていないとした。