東京高裁での同性婚訴訟「明確な違憲判決が出た」 12月の福岡高裁判決前に熊本の原告から期待の声
熊本放送
東京高等裁判所がきょう(10月30日)、同性同士の結婚を認めないのは憲法違反だとする判決を言い渡したことを受け、福岡高裁で争っている熊本のカップルからも歓迎の声が上がりました。 【写真を見る】東京高裁での同性婚訴訟「明確な違憲判決が出た」 12月の福岡高裁判決前に熊本の原告から期待の声 この裁判は、民法などが同性同士による結婚を認めていないことは憲法に反するとして、同性カップルなどが国に損害賠償を求めて全国の裁判所に提訴したものです。 このうち東京に住む7人が起こした裁判で、東京高裁はきょう(30日)、国の賠償責任を認めない一方、今の民法の規定などについて、「男女間の結婚について規律することに留まっていて、性的指向によって法的な差別的取り扱いをするものだ」として、「憲法違反」とする判断を示しました。 高裁で現行法を憲法違反と判断したのは、今年3月の札幌高裁に続き2例目です。 九州でも熊本市に住む同性カップルなどが同様の裁判を起こしていて、今年12月13日には福岡高裁で判決が言い渡されます。 きょうの判決を受けて熊本の原告は… 熊本市の原告 こうぞうさん(42)「明確な違憲判決が出ましたので、それより劣るものは出しにくくなったのではないかという期待が高まっています」 1審の福岡地裁(2023年6月)は同性婚を認めない現行法を「違憲状態」と指摘していました。
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