昨季初2桁得点の湘南FW鈴木章斗 新背番号10は「自分にプレッシャー与えるため」チーム始動で決意新た
J1湘南ベルマーレが9日、神奈川県平塚市内で始動した。昨季リーグ10得点を挙げてブレークしたFW鈴木章斗(21)が、プロ4年目の新シーズンへ継続と進化を誓った。 オフには仲間との旅行や、自身の代以来3大会ぶりに全国選手権に出場した母校・阪南大高を現地で応援しエネルギーを補充した。始動にあたり、山口智監督からは「去年からの継続と、プラスアルファでもう一、二段階上げていこう」と話があったという。「自分も意識してやっていく。去年できたことを今年できないのは自分としても嫌。去年2桁(得点)いけたので、それ以上決められるようにしたい。得点以外でももっと活躍できたら」。昨季チームは最終盤を前にJ1残留争いから脱出したものの、最後に連敗を喫して15位どまり。個人として一つの目標達成にも決して満足せず、さらに上積みを見すえる。 今季は背番号を昨季までの「29」から「10」に変更した。昨季までMF山田直輝(J3岐阜に移籍)が約5年半つけた番号。自身は高校2年時に一時つけたものの、大会得点王に輝いた3年時の全国高校選手権で背負った9番も選択肢にあった。「9か10か悩んだけど、ヤーマン(山田)が長く築いてくれたものがあって、それに応えたい気持ちがあった」と考えて決断したという。 「9番とは見られ方も違うと思う。自分にプレッシャーを与えるために選んだ。(山田を)見て感じているので、その重みを背負ってやる。自分しかない新しいものを築いていければ」。新たな10番像をつくり上げるとともに、チームの核となる覚悟をにじませた。