和歌山紀の川市・1月8日からAIオンデマンド交通始動
和歌山県北部の紀の川市は、これまでの地域巡回バスサービスを発展させ、電話やLINE、スマートフォンアプリで車両を停留所に呼び出して乗ることができる「紀の川のりのり交通」を、1月8日から粉河や打田、那賀など市内北部地域でスタートさせます。 これは、紀の川市が地域巡回バスを委託する路線バス会社とタクシー会社、それに、東京のIT企業と連携して行う新しいサービスです。 サービスは、9人乗りのワンボックス車2台で運用し、紀の川北部のJR粉河駅周辺を中心に、那賀方面の河北東エリアと、打田方面の河北西エリアに分かれて、市役所や支所、病院、駅、スーパーなど、331カ所に乗り降りできるポイントが設定されています。 利用者は、電話、スマートフォンアプリ、または紀の川市のLINEアカウントの3通りで、利用1週間前から当日の30分前までに予約すると、指定されたポイントまでワンボックス車が迎えに来てくれます。そして、車両はAIを活用して効率の良いルートで目的地に向かいます。 利用料金は、おとなが1回300円、小・中学生、障害者、介助者が200円、小学生未満は無料で、利用出来る時間は、月曜から土曜までの午前8時半から夕方4時半までです。ただし日曜と祝日、それに年末年始期間は運休となります。 利用は市民だけでなく、観光や仕事などで訪れた市外の人も可能です。 紀の川市交通政策課では「時刻表による固定運行ではなく、利用時間内に呼び出せることで、高齢者を含む多くの市民に移動の利便性を共有してもらえる」と期待を込めています。 なお、貴志川や桃山、その他山間部などの紀の川南部地域では2026年1月にサービスを始める予定です。