コンポストと循環経済に挑む女性たち② なぜ日本では堆肥づくりが衰退していったのか
■都会に循環型コミュニティガーデンを増やしていく
LFCは、2030年までに全国の政令都市に1500カ所のコミュニティガーデンを作ることを目標に掲げる。同時に、地域の農業従事者ともつながりを広げ、「農家8.8万人との連携」も目指す。 LFC本社のある福岡では、すでに複数のコミュニティガーデンができた。「コミュニティガーデンができた途端、たのしい循環生活が『見える化』した」とたいら代表は振り返る。それまで菜園に熱心ではなかった人も、コミュニティガーデンという開かれた場が町内や職場などの生活圏にあることで、遊びに来る人が増えたという。 「コミュニティガーデンが生活圏にあることの意義を感じた。来る楽しみも増えれば、継続もしやすくなるし、何より食を一部支えることにもつながる」と力を込める。 ※後編では、コンポストをきっかけにした農業の後継者育成や、企業・自治体との連携の広がりについて紹介しています。