山田彪太朗の負傷欠場に伴い、初代KNOCK OUT－BLACKスーパーフェザー級王座をかけて闘うことになった龍聖（左）と久井大夢

　立ち技打撃格闘技のKNOCK OUT（ノックアウト）は18日、「KNOCK OUTカーニバル2024スーパーバウト“BLAZE”」（6月23日、代々木第2体育館）のセミファイナルで予定していたKNOCK OUT－BLACKフェザー級王者・龍聖（23＝MAJESTIC／Team KNOCK OUT）対シュートボクシング日本フェザー級王者・山田彪太朗（21＝シーザージム）の試合が中止になったと発表した。 　学校給食を作る会社に勤務している山田が仕事中に手をスライサーに巻き込まれ、左示指（人さし指）・中指不全切断（皮膚や一部の軟部組織によってつながってはいるものの、末端の血行が乏しい状態）のケガを負い、全治1カ月と診断されたため。 　山田はXに「knockout様、対戦予定だった龍聖選手、ご迷惑をお掛けして大変申し訳ありません。そして楽しみにしてくださってたファンの皆さま、このような形となってしまい申し訳ありません。今はしっかり治すことに専念して、また戻ってきます！」と記した。 　そして山田に代わってKNOCK OUT－BLACKライト級王者・久井大夢（18＝TEAM TAIMU）の出場が決定。龍聖と現役の王者同士が「初代KNOCK OUT－BLACKスーパーフェザー級王座決定戦（3分3R延長1R）」を闘うことになった。 　都内で行われた会見に出席した久井は「今回、タイトルマッチで、相手も龍聖選手なんでめちゃめちゃ気合入ってます。必ず勝ちます」とコメント。一方の龍聖は「今までにない感情の試合というか。僕、対戦相手は好きじゃないんですけど、久井くんのことは嫌いじゃないし。本当に新しい龍聖というか、すごいパワーのある試合を見せられるんじゃないかと思ってます」と話した。 　お互いの印象について、久井が「強いと思っています。自分がデビューして2年、ずっと上にいた存在だったので、今回乗り越えたいと思います」と言えば、龍聖は「1番の印象はサウスポー。現代スタイルというか、ムエタイ、空手、ボクシングなどいろいろないいところを取った、今どきの旬の戦い方をしているなと。あと、自分より身体がデカいと思うので長い攻撃の左ストレート、サウスポーらしい攻撃に気を付けたい」と警戒した。 　ビッグマッチのセミファイナルでどういう試合をしたいかとの問いには、久井は「勝ちに徹したい」。すると龍聖は「僕は勝ちに徹しないし（久井が）徹するなら俺を倒せない。僕たちはKNOCK OUTの生え抜きの選手なので、今回はいろいろなカードがあるけど、とてつもないパワーのある試合をしたい」と意気込んだ。