S&P、インド格付けを2年以内に引き上げへ=シティ予想
[ムンバイ 30日 ロイター] - シティは30日、S&Pグローバル・レーティングスが2026年後半までにインドのソブリン格付けを引き上げるとの見通しを明らかにした。 S&Pは29日、インドのソブリン格付け見通しを「安定的」から「ポジティブ」に引き上げた。力強い経済成長が格付け評価の指標に建設的な好影響を及ぼしているとした。格付けは「BBBマイナス」に据え置いた。 シティの調査ノートは「S&Pは04年半ばと06年半ばにインドをポジティブとした。いずれの場合も実際の格上げは6カ月以内に行われた」と指摘。 格上げは26年後半を想定しているが、S&Pがインドの財政見通しを評価すれば、それ以前に引き上げられる可能性もあると予想した。 インドにとって財政健全性がおそらくS&Pの格付けプロファイルの「主な弱点」で、改善が格上げの鍵になるとの見方を示した。 インドは財政赤字の国内総生産(GDP)比を23/24年の5.8%から25/26年末までに4.50%に引き下げることを目指している。 シティは、市場の関心が格上げの可能性からタイミングに移るだろうと指摘した。