舞台版「となりのトトロ」2025年3月からウエストエンドで無期限ロングラン公演
「ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー『となりのトトロ』」が、来年3月8日からイギリスのジリアン・リン・シアターで無期限ロングラン上演される。 【写真】舞台「となりのトトロ」初演より。 これは宮崎駿監督のアニメ映画「となりのトトロ」の舞台化作品。映画版で音楽を担当した久石譲が発案し、日本テレビとイギリスのロイヤル・シェイクスピア・カンパニー(RSC)が共同製作した。脚色をトム・モートン=スミス、演出をフェリム・マクダーモット、音楽を久石自身が担当。本作は2022年にイギリス・ロンドンで初演、昨年11月から3月まで再演され、昨年のローレンス・オリヴィエ賞では6部門に輝いた。 無期限ロングランの開場となるジリアン・リン・シアターは、アンドリュー・ロイド=ウェバーが所有する劇場。今回のロングラン公演は、ロイド=ウェバーが舞台版「となりのトトロ」を観劇して評価したことから決定した。 ロングラン公演の決定に際し、演出のマクダーモットは「この舞台の喜びをロンドン・ウェストエンドでより多くの方々と共有できることは大変な名誉なことです。『となりのトトロ』の成功が続くことに驚きつつ、人生に二度とはない演劇経験を心より誇りに思います」とコメント。またスタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーは「人々がロンドンを思い浮かべる時、トトロを思い出してくれると嬉しいです」と語った。 マクダーモット、鈴木、日本テレビのプロデューサーでスタジオジブリ取締役の依田謙一、RSCプロデューサーのグリゼルダ・ヨークからのコメント全文は以下の通り。 ■ フェリム・マクダーモット コメント 映画を愛してくださっている方にも、新たにメイとサツキの物語を知った方にも、あらゆる層の観客から受けている愛をいつも嬉しく思っています。この舞台の喜びをロンドン・ウェストエンドでより多くの方々と共有できることは大変な名誉なことです。「となりのトトロ」の成功が続くことに驚きつつ、人生に二度とはない演劇経験を心より誇りに思います。 ■ 鈴木敏夫 コメント 人々がロンドンを思い浮かべるとき、トトロを思い出してくれると嬉しいです。 ■ 依田謙一 コメント 久石譲さんがリードしてくださった作品を大切に上演していきたいと思います。日本企業が日本のコンテンツでウェストエンドでの幹事公演を始めることは初めての試みです。長く愛されることで、映画を観たいと思う人が増えると嬉しいです。ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーとのパートナーシップに感謝します。 ■ グリゼルダ・ヨーク コメント 「となりのトトロ」は想像力と勇気の物語であり、私たち自身の中にいる子供の頃の声を呼び覚まし、普段夢見るその先にある信じることの大切さを思い出させてくれます。この公演をロンドンのジリアン・リン・シアターでより多くのお客様にご覧頂けることは、私が夢見たことを越えることです。久石譲さん、そしてスタジオジブリ、日本テレビとのパートナーシップに感謝します。 ■ ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー「となりのトトロ」 2025年3月8日(土)~ イギリス ジリアン・リン・シアター □ スタッフ エグゼクティブプロデューサー:久石譲 原作:宮崎駿「となりのトトロ」 音楽:久石譲 脚色:トム・モートン=スミス 演出:フェリム・マクダーモット ※宮崎駿の「崎」は立つ崎(たつさき)が正式表記。