韓国・突発事故、負傷者「16時間たらい回し」という異常さ…緊急医療体制が崩壊か
【08月31日 KOREA WAVE】ソウルの九老駅で今月9日、作業車両2台が衝突し、2人が死亡、1人が負傷する事故が発生した。この事故に関連して、負傷者が適切な医師を見つけられず、16時間にわたって緊急搬送を繰り返した後、ようやく手術を受けることができたことが確認された。 与党所属のキム・ソンミン国会議員は、韓国鉄道公社や国立中央医療院などから入手した資料に基づき、こうした状況を明らかにした。 事故当時、負傷者が救急隊によって近隣の病院に搬送されたものの手術ができる医師が不在だったため、さらに別の病院へ転送された。 その後、複数の病院で受け入れを断られ、最終的に事故から15時間51分後に手術を受けることができたという。 今年上半期、韓国国内で119救急隊が再搬送(緊急搬送の繰り返し)を余儀なくされた件数は2645件に達し、その主な理由は専門医の不在だった。 キム議員は「韓国の緊急医療体制が崩壊している」として政府を強く批判。速やかに緊急・必須医療の拡充策を講じるよう訴えた。 また、キム議員はユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領に対し、こうした問題の早期解決を求めた。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
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