「いざ、勝負!」"領土"懸けた「国盗り綱引き」静岡VS長野、今年の勝者は?県境で熱戦
浜松市天竜区水窪町の「遠州軍」と長野県飯田市南信濃の「信州軍」が互いの〝領土〟と威信を懸けて戦う「峠の国盗り綱引き合戦」が27日、県境のヒョー越峠で開かれた。遠州軍が最後の3本目で敗れ、昨年に続き敗北を喫した。遠州軍の通算成績は15勝19敗。〝国境〟を示す立て札は静岡県側へ1メートル移動した。 10人制の3本勝負。初戦は「いざ、勝負」の合図に合わせて一気に引っ張る作戦が功を奏し、約20秒で勝利を決めた。2本目は両軍互いに粘ったが、信州軍が踏ん張りを見せ、1本奪われた。最後は通常より1分長い3分間で実施。序盤は遠州軍がリードしたが、残り1分で信州軍が追い上げ、逆転を許した。 遠州軍として初めて参加した水窪中3年の高木美音さん(15)は「最後はほとんど体力がなかったが、応援の声に包まれてとても楽しめた」と振り返った。 峠の国盗り綱引き合戦は、1987(昭和62)年に両地域の商工会青年部の交流行事として始まった。
静岡新聞社