“お風呂で定期的に夕食を取る人”が20%も存在…SNSに実践する様子を続々投稿、究極の時短術?
バスタイムをもっと楽しみたい海外のネットユーザーたちが、究極の時短術とも言える荒技を生み出した。長風呂中の時間を有効利用し、お風呂でディナーを済ませてしまおうという大胆な作戦だ。 【写真・動画】SNSに投稿された、お風呂で夕食を取る人々の様子 InstagramやTikTokなどのソーシャルメディアには、実践した人々の写真や動画が続々と公開されている。陶器のプレートに載ったステーキを味わう本格派から、ピザやフライドポテトをつまむ軽食派まで、思い思いのバスタイムを楽しんでいる。 アメリカとカナダを中心に展開するデジタルメディア「ヴァイス」は、2022年の調査をもとに、20%近い人々が定期的にお風呂で食事をしていると報じている。また、セレブもこの流行に乗っているという。 手持ち無沙汰になりがちな入浴タイムを食事に活用し、風呂場での楽しみをいっそう高めたい意図があるようだ。
湯船で優雅なステーキ・タイム
浴槽のなかでも、その気になれば本格的なディナーが可能だ。あるユーザーは、湯船でリラックスしながらステーキを楽しむワンシーンをInstagramに投稿している。膝の上に乗り水面から突き出たディナープレートに、ほどよく火の入った赤身肉のステーキが並ぶ。 ブロッコリーとさやいんげんの付け合わせとともに、ナイフとフォークで頬張る本格スタイルだ。膝の上で皿のバランスを取りながらの食事となるが、そんな非日常感もまた、食事のスパイスとなっているのかもしれない。 このほか、二人で一緒に入りながら湯船でケーキを味わうカップルや、ミネストローネを作ってボウルを浴槽に浮かべ、冷めないディナーを楽しむ人など、“浴槽ディナー”の実践者たちは独自のスタイルを楽しんでいる。ピザやパスタなど手軽なフードが人気だが、巻き寿司を選ぶユーザーも少数ながらいるようだ。
「これがなくっちゃ!」グラミー賞歌手のバスタイム
ステーキのように凝ったメニューでなくとも、好きなジャンクフードをランダムに組み合わせ、自分だけのバスタイムを満喫する人もいる。 グラミー賞歌手でラッパーのリル・ナズ・Xは2020年、3つのプレートを湯船に浮かべ、それぞれにチップス、フランクフルトを載せた食パン、クッキーなど、思いついたままのスナックを配して楽しむワンシーンをTwitter(当時)に投稿した。プレートはスチロールで、ジェットバスで泡立った浴槽のなかを優雅にぷかぷかと浮遊している。 浴槽の縁にはキャンドルとワイングラスが置かれている。ジャンクフードとのコントラスト、そして風呂で食事という奇抜な写真に多くのユーザーが混乱した。さらに、フランクフルトがなぜパンに載っているのかなど、何重にも頭をひねる光景だ。 リル・ナズ・X本人は「これがなくっちゃ」と当然かのような短文を添えて投稿しているが、米ウェブメディアのイン・ザ・ノウは、めずらしい光景に「人々がとても、とても困惑」していると報じた。新規性が人々の目を惹いたことで19万件の「いいね」を集め、2200件以上のリプライが押し寄せている。