韓ドラ業界の深刻な不況。チョン・ギョンホ、コ・ヒョンジョン…俳優たちが明かしたリアルな現状とは
韓国俳優たちがドラマ業界の不況を身をもって実感しているという。俳優たちが明かしたリアルな現状はビジネスパーソンとしてキャッチアップしておきたい。 【写真】韓国俳優、チョン・ギョンホ / コ・ヒョンジョン
世界的に注目を集める韓ドラが深刻な不況に
Netflixで配信中の『涙の女王』のように、世界的に注目を集める作品がたびたび登場する韓国ドラマ。傍から見れば絶好調そのものだが、実は深刻な不況に陥っていることは、以前に本コラムでも紹介したとおりだ。 コンテンツの制作費用に上限を設けないNetflixら動画配信サービスの登場によって、一部の主演級俳優たちの出演料と、ドラマの制作費が急騰した。 そのため、業界全体としての制作本数が減ってしまったうえに、制作費の回収に負担を感じた地上波もドラマ枠を縮小するという悪循環が続いている。 その影響を最も強く受けているのは、“呼ばれてナンボ”の俳優たちかもしれない。実際に、多くの俳優たちが身をもって感じた不安ややるせない気持ちを様々なYouTubeチャンネルで吐露しているのだ。
「次回作が白紙」「オファーが来ない」
最近、人気ドラマ『賢い医師生活』の主演キャストが人気YouTubeチャンネルで大集合したのだが、そこでチョン・ギョンホは「協議中だった次回作が白紙になった」と近況を明かした。 「いい演出家に脚本家、俳優が揃ってもダメで頓挫(とんざ)するケースもすごく多いみたい」「制作中止になった作品だけで6、7本あるらしい」といった彼らの会話から、ドラマ業界の現状があらわになった。 チョン・ギョンホといえば、主演を務めた2023年のドラマ『イルタ・スキャンダル ~恋は特訓コースで~』での演技が好評を博した、ルックスと演技力を兼ね備えた主演級俳優。 一度も仕事が途切れたことのない彼が暇を持て余しているというのだから、俳優たちの不景気は性別やキャリア、ネームバリューすら問わないようだ。 『マスクガール』に出演したミスコリア出身女優コ・ヒョンジョンも、色んなYouTubeチャンネルで「最近、オファーが来ない。みんなには(好きで休んでいると)誤解されている」と告白。 「単独主演じゃなくてもいいし、出演料を削ってもいいので、いい俳優たちとお仕事がしたい。まだやりたい作品がいっぱいある。ずっと渇望している」と訴えた。 最近彼女はインスタグラムのアカウントを開設してファンと交流を図っているが、それも業界の不況による心境の変化ではないかと考えられる。