え?視聴料もチケットもまた値上がり?F1によるMotoGP買収計画に欧州委が“待った”!
F1のオーナーであるリバティ・メディアがMotoGPの買収を計画している件について、進行中の調査が正式に開始された。 リバティ・メディアがこの計画を発表したのは2024年4月で、アメリカ企業の同社は42億ユーロ(6,855億円)の取引が規制当局の承認を条件に2024年末までに完了する見込みだとしていた。 1か月前にリバティのCEOを退任予定のグレッグ・マフェイ氏は、「欧州委員会との進展があり、これは唯一残された管轄上の規制のハードルだ」と述べていた。しかし数日前、ブルームバーグは匿名の情報源2名の話として、欧州が本格的な調査を計画していると報じた。この報道は、欧州委員会の新たな競争政策担当委員であるテレサ・リベラ・ロドリゲス氏により正式に確認された。 ■ファンの支出はさらに上昇? スペインの通信社によると、リベラ氏は「リバティ・メディアがドルナ・スポーツを買収すれば、F1とMotoGPというヨーロッパで最も人気のある2つのモータースポーツの商業権を保有することになります」と述べた。 また、「この買収が放送局に悪影響を与える可能性があるか、例えばライセンス料の引き上げにつながるか、そして最終的には消費者やファンに対して価格の上昇を引き起こすかどうかを詳細に検討する必要があります」とも付け加えた。 リバティ・メディアがF1とMotoGPの両方を所有することで、特に放送権の提供において、MotoGPの現オーナーであるドルナ・スポーツとの競争が弱まるとの懸念がある。この点について、リベラ氏は、小規模な国の市場における放送局の利益に「深刻な懸念」を抱いていると述べ、「F1とMotoGPが非常に密接に競争しているように見える」と指摘した。 調査は2025年5月中旬まで行われる予定であり、リバティのオーナーであるジョン・マローン氏は「両社に決定的な影響力」を持っているとされ注目されている。 さらにリベラ氏は、「買収がファン、業界、消費者にもたらす可能性のある利益について、当事者による信頼性のある声明も考慮する」と述べている。