読者なら生存能力アップ…?『名探偵コナン』に教わった「実際に役立つ」サバイバル知識
■時計があれば方角が分かる
続いては遭難時などに役立つかもしれない豆知識を紹介していきたい。それが16巻収録「コナンvs.怪盗キッド」でコナンが蘭に教えた、方角を簡単に知る方法だ。 コナンは怪盗キッドからの予告状から何かを察して、方角を調べるために太陽を探し始める。そんなコナンを見た蘭は、彼が何をしているのか分からず声をかけた。 するとコナンは腕時計の短針を太陽に向けながら、日本は北半球だから短針と12の中間にある方角が真南になると話す。 方角を知る方法はいくつかあるが、これは腕時計さえあれば一番手っ取り早い方法かもしれない。遭難時に方角を知るのは非常に重要で、進む方位を間違えてしまうと命取りだ。山登りなどをする際には知っておきたい知識でもある。 他に方角を知るには、星座を利用したり雲の動きを見たりして把握する方法もある。天気や時間帯によって使えるものも変わってくるので、いろいろな方法を覚えておけばどんな状況でも役立てられるだろう。
■乾電池と銀紙で火起こしができる
最後はFBI捜査官のキャメルが実践してみせた豆知識だ。100巻収録「黒ずくめの謀略」で、作戦中に暖をとるため、乾電池とチューインガムの銀紙を使って火起こしをしたのである。 その方法は、先を尖らせた2枚の銀紙を両極に付けて尖端を合わせてショートさせ、そこに燃えやすいものをくっつけて火種を作るというものだ。 最近のキャンプブームで、この火起こしも注目されている。乾電池は持ち歩いている物に入っている場合が多いのですぐに準備できるだろう。問題は銀紙だが、手作りおにぎりなどをアルミホイルで包んだりしていれば代用できるはずだ。遠出をする際には意識して持っておくと良いかもしれない。 この方法を知っていれば、災害時にライターなどが無くても火起こしができるので、頭の片隅に置いておくといいだろう。 『名探偵コナン』に出てくる豆知識の中には、何かあった時に役立つものも多くある。知らないのと知っているのでは、緊急時にとれる行動も変わってくるはずで、知っておくに越したことはない。そんな知識を使うような状況に陥らないことを願いつつ、しっかり覚えておくといいのではないだろうか。
大山元