米下院議長選、共和党のジョンソン氏が再選 当初造反した議員が翻意
(CNN) 米連邦議会の第119会期が3日に始まり、共和党のマイク・ジョンソン氏が波乱の投票の末、下院議長に再選された。 ジョンソン氏は第1回投票で勝利したものの、投票は共和党内でジョンソン氏への支持を取り付ける時間を確保するため一時保留とされ、共和党の反対派議員2人が翻意した後にようやく決着した。 再選を果たしたジョンソン氏には、立法上の難題が待ち受ける。下院で過半数を握る共和党の議席差はこの100年近くで最小だ。 ただ、下院は議長解任をより難しくする決定を下し、ジョンソン氏にとって大きな勝利になった。包括的なパッケージの一環として手続きの変更を盛り込み、従来は議長解任の動議に必要な議員の数が1人のみだったところ、最低9人の共和党議員が必要な形にした。 当初ジョンソン氏に投票しなかった共和党議員はトーマス・マシー、ラルフ・ノーマン、キース・セルフ各氏の3人。最初はこれ以外にも少なくとも7人の共和党議員が棄権したものの、その後、全員ジョンソン氏支持に転じた。 共和党指導部は反対姿勢を崩さない議員を説得する時間を確保しようと試み、第1回投票は長時間保留とされた。最終的にノーマン、セルフ両氏はジョンソン氏支持に転じた。複数の情報筋によると、ノーマン氏はジョンソン氏やトランプ次期大統領と話した後に翻意したという。セルフ氏は、ジョンソン氏が今後の主要法案の交渉への共和党強硬派の関与に同意したことから、賛成に転じたと話している。