センバツ2024 近江、今季初戦零封 福岡・沖学園と対外試合 多賀監督「甲子園で力爆発を」 /滋賀
センバツに出場する近江(彦根市)は対外試合解禁日の2日、沖学園(福岡)と今シーズン初の練習試合を行った。雪が舞う凍える寒さの中、両校の選手らは全力のプレーで熱い汗を流した。【菊池真由】 【写真で見る歓喜の瞬間】歴代のセンバツ覇者たち 試合は午前と午後の2試合が行われた。1試合目は主要メンバーで構成するチーム。先発は中谷元祇(2年)。中谷は交代した四回裏まで零封し「初めての対外試合は緊張したが無失点で抑えられて良かった」と笑顔で話した。北川凌佑(同)、木戸翔大(同)、大平貴一朗(1年)が継投し、9回無失点で抑えた。 打撃も好調。初回、岡本一倖(2年)が二塁打を放つ。「昨年の秋からあまり打てなかったので、打てて良かった」と安どした表情で語った。四回表には森島佑斗(同)が2点適時打を放ち、球場からは「おー!」と歓声が湧き上がった。大石尚汰(同)、山本大悟(同)も連続安打。山本は「緊張したが森島や大石に続こうと思った」と打席に入り、適時打を放った。チームはこの回に計4点を追加した。 後半戦は「バッティングがだめだったから守備を頑張ろう」と山中悠斗(1年)らが徹底的に守備を固め、9-0で相手チームを零封した。多賀章仁監督は試合後のミーティングで「打席に立って打てなかったり、追い込まれたりする時に下を向くのではなく、次に行くぞという気持ちでサインを見る姿勢を心掛けて。せっかくの甲子園出場。たまりにたまったものを爆発させてほしい」と激励した。 ◇保護者も喜び スタンドには多くの保護者も応援に訪れた。嶋村隆吾(2年)の母喜美さん(40)は「(息子が打ったとき)ナイスと思った。甲子園では少しでも多く勝ってくれたらうれしい」と話し、岡本一倖の母幸江さん(52)は「甲子園では後悔の無いように一生懸命頑張ってほしい」と語った。