富山県南砺市・相倉合掌集落にも春 雪囲い外し始まる
8日の富山県内は高気圧に覆われ、4月下旬~5月下旬並みの暖かさとなった。富山地方気象台によると、最高気温は砺波21.6度、上市21.9度、南砺高宮22.7度で、それぞれ今年最高を記録した。南砺市平地域の世界遺産、相倉合掌造り集落では、冬の風雪から家屋を守ってきた雪囲い外しが始まった。 雪囲い外しは、集落の保存財団が管理する合掌造り家屋など12棟で実施。初日は財団職員と地元の大学生の計3人が8棟を回り、扉の前に取り付けられた昔ながらの雪囲い「オオダレ」を外し、オオダレを支えていた木材を手際よく片付けた。雪に埋もれる用水に観光客が転落しないよう、用水にかぶせていたふたも軒下にしまった。 同気象台によると、9日は県内の広い範囲で雨が降る見込み。最高気温は、富山と高岡(伏木)ともに10度を予想する。