航空各社7-9月期定時性、90%超え2社のみ 首位はスプリング・ジャパン=国交省情報公開
国土交通省航空局(JCAB)は、日本航空(JAL/JL、9201)や全日本空輸(ANA/NH)、LCC 3社など、特定本邦航空運送事業者10社に関する「航空輸送サービスに係る情報公開」の2023年7-9月期分を公表した。各社とも復便し通常通りの運航となったことから、定時運航率がコロナ前の80%台に戻るところも多く、90%超えは2社のみとなった。 【写真】スプリング・ジャパンの制服と機内 10社のうち定時運航率が最も高かったのはスプリング・ジャパン(旧春秋航空日本、SJO/IJ)で、2四半期連続で首位となった。2位は日本トランスオーシャン航空(JTA/NU)だった。スプリング・ジャパンは10社で唯一、欠航が発生しなかった。 10社全体の定時運航率は前年同期と比べ8.66ポイント低下し82.32%、遅延率は8.66ポイント悪化し17.68%、欠航率は0.46ポイント悪化し2.74%だった。遅延の原因は「機材繰り」が、欠航は「天候」が目立った。 定時運航率は、スプリング・ジャパンが93.79%で1位を獲得。値がもっとも低かったのは、ピーチ・アビエーション(APJ/MM)の74.95%だった。 出発予定時刻よりも15分を超えて出発した「遅延率」は、ピーチが25.05%でワースト1位。遅延理由の1位は「機材繰り」が16.20%で最も高かった。遅延率が最も低かったのはスプリング・ジャパンで、6.21%だった。 欠航率は、7.49%だった沖縄の日本トランスオーシャン航空(JTA/NU)がワースト1位。欠航理由は「天候」が7.43%で最も高かった。
Yusuke KOHASE