【リーグワン】ワイルドナイツがブラックラムズを下し、開幕3連勝。
開幕から2連勝の埼玉ワイルドナイツが、前節東京サンゴリアスに競り勝ったブラックラムズ東京を後半突き放し、連勝を3に伸ばした。 前半3分、ブラックラムズがFBアイザック・ルーカスのキックチャージから敵陣に攻め込み、SO中楠一期のPGで先制した。 ワイルドナイツは11分、ブラックラムズ陣に攻め込むと、左サイドからSO山沢京平が逆サイドのWTB竹山晃暉へキックパス、ネタニ・ヴァカヤリアと競り合い、こぼれ球を竹山が拾ってそのままグラウンディング、山沢のコンバージョンも決まって7-3と逆転に成功。 その後、ワイルドナイツは山沢のPGで10-3としたが、ブラックラムズも17分、32分と中楠のPGで10-9と追い上げる。 ワイルドナイツは敵陣に何ども攻め込むが、ブラックラムズの粘りのディフェンスに阻まれ、ゴールラインを割ることができない。 しかし、前半終了間際、敵陣でのマイボールスクラムから左に展開、ゴール前ラックからFWが何度もタテを突き、DFが寄ったところでBKに展開、CTBディラン・が力強くゴール前までボールを運ぶと、素早く寄ったNO8ジャック・コーネルセンが拾ってそのままインゴールに飛び込んだ。 山沢のコンバージョンも決まり、17-9ワイルドナイツリードで前半を折り返した。 前半、ブラックラムズFWの奮闘、堅いディフェンスの前に、なかなか自分たちのラグビーができなかったワイルドナイツ。しかし、ハーフタイムで修正し、「後半は自分たちのラグビーにフォーカス」(坂手淳史キャプテン)、徐々に流れをつかんだ。 その後半の立ち上がり、ワイルドナイツが山沢のPGで20-9とし、直後の7分、ブラックラムズはTJ・ペレナラがモールサイドのギャップを突いて突破、サポートしたCTB池田悠希がインゴールに持ち込み20-16としたが、徐々に歯車がかみ合いだしたワイルドナイツは、15分には敵陣で細かくボールを繋ぎ、最後はWTB長田智希が鋭いステップでディフェンスを振り切ってゴールラインを越え(ゴール成功)27-16とした。 さらに28分には、山沢のハイパントをCTBディラン・ライリーが見事なキャッチ、これをコーネルセンがサポートしてゴール前まで攻め込むと、途中出場のSH高城佑太が素早くパスアウト、SO山沢-FB野口竜司―WTB長田と流れるようにパスが繋がり、長田がインゴール左に持ち込み、山沢のコンバージョンも決まって34-16と差を広げた。 終盤になっても運動量が落ちないワイルドナイツは、小刻みにボールを繋いで前に出て、ディフェンスが崩れたところでグラウンドを広く使って大きく展開、31分には途中出場のFL長谷川峻太のダメ押しのトライで39-16とし、勝ち点5を手にした。 後半、FWで優位に立ち、自分たちのラグビーを取り戻してブラックラムズを突き放したワイルドナイツ坂手キャプテンは、「タフなゲームが続くので、いい準備をしたい」と、次節の三重ホンダヒート戦に向けて気を引き締めていた。 敗れはしたが、一時は4点差まで追い上げたブラックラムズのタンバイ・マットソンHCは、「ハードワーク、エフォートはよくできていた。一貫性も形になってきた」と手ごたえを口に、選手を称えた。