「更年期障害が人格まで変えるって本当?」他人さまの家の冷蔵庫にまで、異常な口出し...人格が変わった女性が失った「大切なもの」とは
辛い日々、周りにも影響が。
頭痛・のぼせ・肩こり・不眠など、さまざまな症状に悩まされる更年期障害。身体面だけでなく精神面での不調も起こりやすくなるが、その一つにやたらと押しが強くなる・攻撃的になるケースがある。危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏はこう話す。 この記事の他の画像を見る 「更年期は体の不調からもストレスを感じやすく、精神面での不安が人間関係に影響を及ぼすことも少なくありません。感情を抑えられなくなり、わがままになったり攻撃的になったりする人もいます。人によっては、性格が変わるほどの症状が出ることもあるでしょう」 それまで良好な関係を築いてきた身近な人が、更年期障害の影響で別人になり、距離を置かざるを得ない場合がある。実際に、更年期世代で突然押しが強くなった人を見てきたという女性から話を聞いた。 ―最近A先生が怖いんです。担当を変えてもらえませんか? 今から5年前のこと。シニア向けパソコン教室にパート講師として勤務していた坂本歩美さん(仮名・当時38歳)は、ある生徒さんからの電話に耳を疑った。 電話をしてきたのは、A先生が担当している生徒さんだ。歩美さんより10歳年上のA先生は、5名の在籍講師のうち一番の古株。美人でやさしいうえに教え方が上手で、生徒さんからもっとも人気が高い。 A先生に担当してもらいたいという人は多いが、担当を変えて欲しいとの希望は初めてだった。 詳しく話を聞くと、理由はこうだ。パソコンの授業中は、生徒さんと世間話をすることも多い。件の生徒さんは、ご主人がある病院に入院していることをA先生に話したのだが、そこの病院はやめた方がいいと強く言われたそう。教室に通うたびにしつこく言われて困っているようだった。 「普段のA先生は聞き上手で人当たりのよい性格だったので、半信半疑でした。たまたまその生徒さんとA先生の相性が悪かったのだと思いました」 しかし、その後もA先生が担当する生徒さんからのクレームは続く。 ある生徒さんは、孫の就職が内定した話をA先生にしたところ、その会社はよくない、内定を辞退するべきだと言われたそう。また、別の生徒さんは、A先生に体の不調を伝えたらある漢方薬をしつこく勧められたらしい。 A先生の生徒さんが一人、また一人と辞めていくようになった頃、講師の間でもA先生の押し付けが強すぎると不満が出始めた。そんなある日のこと。 歩美さんが「購入した冷蔵庫が届くので定時の16時で帰る」と職場に伝えると、A先生が「ねえ、その冷蔵庫って自動製氷機能はついてる?」と尋ねてきた。 自動製氷機能は必須で選んだと答えると、A先生は「自動製氷機は不衛生だからやめたほうがいい、水カビが生える。なんでそんなものを使うの?」と責めるように訴えるのだ。もう買ってしまったし間もなく届くから、と言っても、今からでもキャンセルするべきだと譲らない。 あまりの押しの強さに歩美さんはドン引きし、逃げるように職場を後にした。すると帰宅中にA先生からLINEが……。恐る恐る見ると、自動製氷機のデメリットが書かれているサイトのリンクが複数貼られ、返品するべきだとのメッセージが添えてあった。 「LINEを見た瞬間、怖いと感じました。自分の価値観が絶対的な正義で、他人の意見を一切受け付けないんです。A先生とは4年間一緒に働いてきて、生徒からも講師からも好かれていたのに、なぜこんなに人が変わったのか不思議でしょうがありませんでした」 歩美さんは、A先生がエスカレートするなら退職も検討していたそうだが、その心配は杞憂に終わる。A先生が退職したからだ。生徒さんからのクレームが続いたこともあるが、経営者の意見にことごとく反発し、辞めるよう言われたのだった。 そんな折、歩美さんはテレビ番組で更年期特集を目にする。更年期世代に突入するとホルモンバランスの影響で精神面が不安定になり、性格が変わってしまう人がいるらしい。なかには攻撃的になったり我が強くなったりする人もいる……と見た瞬間、これだ!と思ったそう。 当時のA先生は、48歳でまさに更年期世代。物腰の柔らかい人柄が攻撃的になり、自分の主観を押し付けるようになったのも、更年期の影響だったのかもしれない。更年期障害によって、人格が変わるなんてことがあるのだろうか? そんな推測を裏付けるかのごとく、歩美さんはその後も特異な体験をすることとなる……。★★後編はこちら★★では、再び歩美さんに起こる身近な人の押し付け体験について詳報する PHOTO:Getty Images 取材/文 須垣愛子
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