マイケル・ジャクソンの「スリラー」を手掛けた大御所クインシー・ジョーンズさんが91歳で死去
レコードプロデューサー兼ソングライターで音楽界のアイコンだったクインシー・ジョーンズさんが3日(日本時間4日)亡くなった。91歳だった。英米メディアが4日に伝えた。 クインシーさんの広報担当アーノルド・ロビンソン氏がこの日、訃報を明かしたもので、3日の夜、米ベルエアの自宅で亡くなったと発表した。死因などは明らかにされていない。 逝去に際して彼の家族は「今夜、私たちは満ち足りた気持ちで、そして張り裂けそうな気持ちで、父であり兄弟であるクインシー・ジョーンズの死去の知らせを伝えなければなりません。これは私たち家族にとって信じられないほどの損失ですが、私たちは彼が生きた素晴らしい人生を讃え、彼のような人は二度と現れないことを知っています」との声明を出している。 クインシーさんはシカゴ出身で、1951年にバークリー音楽大を卒業後、トランペット奏者として楽団に参加した。 アレンジャーとしてジャズに関わるようになり、1960年代以降はプロデューサーとしてポップス界にも進出。フランク・シナトラ、エラ・フィッツジェラルドら大御所を手掛けてヒットを連発した。 82年に手掛けたマイケル・ジャクソンの「スリラー」は「史上最も売れたアルバム」としてギネス認定されている。クインシーはビル・クリントン大統領の初就任式も企画した。作詞家兼作曲家でもある彼は、85年にアフリカの飢餓救済のためのチャリティー・レコード「ウィー・アー・ザ・ワールド」のレコーディングを監修した。 長いキャリアでは実に28回のグラミー賞とグラミー・レジェンド賞を獲得。音楽業界の先駆者として誰からも尊敬される存在だった。
東スポWEB