米倉涼子「CHICAGO」で日本人女優初、ブロードウェイ3度目の主演
米倉涼子が日本人女優史上初となる3度目のブロードウェイ主演を果たすことが25日、わかった。7月1日~14日まで、米ニューヨークのアンバサダー劇場でミュージカル「CHICAGO(シカゴ)」で3度目のロキシー・ハート役を務めるという。 米倉は2012年7月、2017年7月とロキシー役を務めており、2年ぶりのニューヨーク公演となるほか、8月には東京と大阪で来日公演も行う。女優デビュー20周年の記念イヤーを彩る舞台となりそうだ。
私にとってダイヤモンドのよう 恋に落ちた作品
米倉は今回の発表に際し、以下のようなコメントを寄せている。 「『CHICAGO』が20 周年を迎えた前回公演から2 年、私自身も女優生活20 周年の節目を迎え、私にとって特別な存在でもあるロキシーとして再び舞台に立てることを光栄に思います」 そして、同作への思い入れについても並々ならぬ熱い言葉で語る。 「『CHICAGO』は、初めて観た時にすぐに恋に落ちた作品で、私にとってはまるでダイヤモンドのようなその輝きを今もなお放ち続けている作品です。その『CHICAGO』への挑戦は、毎回『最後』のつもりでやっていますが、今回3 度目のブロードウェイへの挑戦をさせていただけること、すべてを磨き直して、今回はどんなロキシーに出会えるのか、今から緊張もしていますが楽しみです」
日本人女優として初挑戦のプレッシャー乗り越えた
いまや米倉にとって代表作ともいえる名作ミュージカルだが、2012年に初挑戦した際は日本人女優がアジア系ではない外国人役を演じること自体も初めてというプレッシャーのなか、現地の観客からスタンディングオベーションで迎えられた。 この成功について、演劇プロデューサーの50代男性は指摘する。 「日本人が海外で成功するのは並大抵のことではありませんが、なんといっても難しさの大前提として、言葉の壁が大きいんです。米倉は現地の人が聴いても極力違和感を抱かずに楽しめるレベルのイントネーションでセリフをしゃべるために、時間をかけてみっちりと英語を習得したのが、成功を呼び込んだポイントの一つでしょうね」