スター選手が米に主戦場移す女子ゴルフ 国内ツアー中継の裏で米ツアー再放送は? 小林会長「それぐらい人気になればうれしい」
女子ゴルフ日程発表 日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)は16日、来年のツアー日程を発表した。 「明治安田レディスゴルフトーナメント」(7月17日開幕、宮城・仙台クラシックGC)が新設され、1増1減で今年と同じ37試合を維持。しかし今季の年間ランキング上位5人のうち、竹田麗央、山下美夢有、岩井明愛、岩井千怜が米ツアーの出場権を獲得し、国内ツアーを主戦場とするのは4位の小祝さくらだけ。さらに原英莉花も主戦場を米下部ツアーに舞台を移すため、これではスポンサー離れを招きかねない。 この状況を小林浩美会長は「寂しいけどうれしいのが正直なところ。日本の選手が海外メジャーで活躍する目標でやらせていただいて。スポンサーさんのおかげで、ここまで選手が目標を高く持ってきて、成果が一番出た年」と歓迎。自身も米ツアーで10年以上プレーしていただけに「現役時代は長そうで短い。キャリアをどう生きていくか人生観がある。協会としては後押ししていきたい」と理解を示した。 来季の米ツアーは渋野日向子、古江彩佳、稲見萌寧ら過去最大の13人が参戦。米ツアーで毎週のように優勝者が出るかもしれない。くしくも日本野球機構は10月に日本シリーズを中継した裏でメジャーリーグのワールドシリーズの再放送を流したフジテレビを出入り禁止とし、大問題になったばかり。女子ゴルフも国内ツアー中継の裏で米ツアーを再放送…、なんて事態もありうる。 そうなったら怒るのか!? 小林会長を直撃すると「ああいうことが起こるのは野球ならでは。野球の人気がすごすぎて、あれは人気の裏返し。女子ゴルフがそれぐらい人気になればうれしいですよ。あっちも〝ワ~〟、こっちも〝ワ~〟となればいい」と一笑に付した。 次から次へとニューヒロインが出現する女子ツアーだけに、小林会長の視点はゴルフ界全体に向けられていた。 (塚沢健太郎)