ロシア、拘束の社会学者に罰金 軍事裁判所、懲役の求刑退ける
ロシアの軍事裁判所は12日、テロ行為を呼びかけたなどとして7月に連邦保安局(FSB)に拘束された著名な社会学者ボリス・カガルリツキー氏に約60万ルーブル(約100万円)の罰金刑を言い渡した。検察側は懲役5年6月を求刑していた。タス通信などが伝えた。 昨年2月のウクライナ侵攻開始後、ロシアでは言論の自由の制限が強まり、侵攻に反対して懲役刑を言い渡されるケースが相次いだ。ロシア北部コミ共和国での公判後に釈放されたカガルリツキー氏は「良識の勝利だ」と述べた。 カガルリツキー氏はモスクワ在住で、ソ連時代に自由化を求めた元反体制活動家。ウクライナ侵攻に批判的立場を取ってきた。