【中日】立浪監督「悪いところが全部出た」16年ぶりの悪夢で交流戦負け越し決定…堅い守りで快進撃を見せた春先とは別のチームに
◇15日 ロッテ10―0中日(ZOZOマリン) 中日は15日、日本生命セ・パ交流戦のロッテ戦(ZOZOマリン)に0―10で大敗した。守りの乱れから精彩を欠き、投打にリズムをつかめないまま3年連続の交流戦負け越しが決まった。残る今季の交流戦は16日の同カードのみ。先発は柳裕也投手(30)に託される。チーム一丸で守り勝つ野球を取り戻し、交流戦を白星で締めくくりたい。 守り勝つ野球を掲げたチームが失策を重ねれば、白星は遠ざかる。大敗で交流戦での負け越しが決まり、立浪監督は「これだけミスが出たら、試合がうまく運ぶわけがない。悪いところが全部出た試合」と振り返った。 きっかけは両チーム無得点の3回だった。先発・メヒアが招いた無死一、三塁のピンチで2番・藤岡の打球は投ゴロ。飛び出した三塁走者・友杉を見た助っ人右腕は三塁へ送球したが、大きくそれた。三塁・高橋周が倒れ込みながら捕球したものの、その間に友杉が本塁に生還した(記録はメヒアの野選)。さらに、一塁走者・岡が二塁を大きく回っていたため高橋周が二塁へ送球したが、岡の背中に当たり、アウトを取れなかった。一連のプレーで2つのミス。このイニングは1点でしのいだが、不穏な雰囲気が漂った。 5回は3点を追加され、なおも2死一塁で角中が放った三ゴロを高橋周がトンネル。後続につながれて、さらに2失点。試合は壊れた。守りの要を担うはずの背番号3が直近3試合で4失策。「あそこ(5回の打球処理)はしっかりと捕らないといけなかった。またあしたからしっかり頑張ります」と話してバスに乗り込んだ。 13日の日本ハム戦(エスコンフィールド北海道)以降、3試合連続で2失策以上を記録した。3試合連続2失策以上は2008年7月1~3日の阪神3連戦(甲子園)以来、16年ぶり。「慣れない球場ではありますけど、イージーミスが続いている」と立浪監督。堅い守りで快進撃を見せた春先とは別のチームになっている。 守りのミスからリズムを失い、打線もブルペンデーのロッテ投手陣の前にわずか5安打で今季11度目の零封負け。中日の交流戦3年連続の負け越しは2005年に交流戦が始まって以降、初めて。指揮官は「パ・リーグの投手は力がある投手が多い。点が取れなかったのが原因の一つ」と話した。
中日スポーツ