【阪神】阪急阪神HD株主総会14日開催 昨年は岡田監督招へいに感謝の声 珍質問今年もある?
阪神タイガース親会社の阪急阪神ホールディングス(HD)の株主総会が14日、大阪市内で開催される。例年は株主から猛虎愛にあふれた質問や珍質問が飛び交うことで有名な初夏の風物詩となっている。 昨年はチームが首位を走っていたこともあり、新助っ人の補強や采配についての質問は飛ばなかった。質疑応答の冒頭では、ある株主から「わが阪神タイガースの監督に岡田さんを招へいいただき、心より御礼申し上げます」という感謝の言葉が飛んだ。「今年は必ず優勝すると思う。攻守のバランスが素晴らしい」とたたえる株主もいた。 今年も岡田監督のもと、球団史上初となるセ・リーグ連覇へ、首位広島を追いかけるペナントレースの展開だ。タイガースを愛する株主からは、どのような質問が飛び出すか? 《阪神株主総会アラカルト ▼上機嫌 03年、首位を独走する中で行われ、出席した株主からは「もう優勝は間違いなし。株価も上がるのでは」「今年は総会に来るときの気分が違うね。毎年こうやったらいいのに」と景気のいい言葉が相次いだ。 ▼売却否定 07年、阪急HDと阪神電鉄の経営統合後、初の総会。「(阪急はかつて)ブレーブスを売却したことがある。阪神タイガースも売却されるんじゃないかと不安を持っている」との質問に角社長が「売却することは、まったく頭にありませんし、そんなバカな経営者はいない」と否定し、会場からは拍手。 ▼ハズレばかり? 09年、前年のフォードに続き、新助っ人メンチが不振で、株主の1人が「新人も含めどんなポイントでスカウトしているのか。全く分からない。外ればかり取っている」と痛烈批判。南球団社長も「本当にふがいない成績で申し訳ない」とざんげ。 ▼不良債権? 12年は外部から補強した城島、小林宏について「活躍していない。給料は高いのに不良債権を抱えているだけ」と手厳しい言葉が飛んだ。 ▼「超変革」支持 16年は金本監督の進める「超変革」を称賛する意見が次々。「負けが込む時期もあるけど、若手を使ってようやってることは目に見えている」と絶賛する声も。 ▼車両の色に不満 17年、ある株主が阪神電鉄の車両にオレンジ色が使われていることに「名前も言いたくないあの球団(巨人)の色は変えることはできないか」と質問。電鉄側は「現状の色のままでいきたい」などと返答した。 ▼回転ずし? 19年、ドラフト戦略に触れた1人の株主が「回転ずしなら大トロやウニの皿があるのに、タコやイカの皿から取っている。なぜこのようなドラフトを続けるのか」と質問。「今季は守る野球、センターラインを重視したドラフトでした」と返答。 ▼藤浪君は悪くない 20年、藤浪ら3選手が球界初のコロナ感染者に。感染しやすい状況に身を置いたことで、多方面に影響を及ぼした。ある男性株主が「藤浪君は悪くない。周りがチヤホヤさせすぎや」と指摘した。 ▼文句なし 21年はルーキー佐藤輝の活躍もあり、チームは首位を独走。質疑応答では14人の株主から21件の質問があったが、阪神球団に関する質問が出ることは最後までなかった。 ▼大コケに批判 22年は開幕から9連敗など歴史的な大コケ。同年限りでの退任を表明してシーズンに臨んだ矢野監督に対し、ある株主が「あんな自分勝手な人おらんですわ」と痛烈に批判。さらに「次誰なるんかが気になる。そればっかりが気になって野球なんかはどうでもいい」と詰め寄るシーンもあった。 ▼甲子園死守? 23年には、2軍新球場のネーミングライツが決定したことを受け「甲子園もいずれ売られるのでは」と心配の声も。担当者は「甲子園は命名権を売らない」と回答。「阪神電車はジャイアンツカラー(オレンジ色)をやめたら事故を減らせる」という意見も再び出たが、「阪神・淡路大震災の車両以降、明るい色にしていこうと。検討したい」と回答した。