iPhone 16以外に発表された製品は“健康”を強く意識、AirPods Proは「補聴器を再発明した」とも言える?
Fitbitを買収したグーグルや、Galaxy Watchを展開するサムスン電子など、競合他社も同様のエコシステム戦略を展開している。しかし、医療機器としての認証を受けた機能の数や、健康管理機能の多様性において、現時点ではAppleが一歩リードしているように見える。特に、睡眠時無呼吸症候群の検出や、AirPods Proを活用した聴覚の健康機能など、ユーザーの命と健康を守るという観点から、Appleは最も先進的な取り組みを行っていると言えるだろう。
テクノロジーと健康管理の融合が加速する中、Appleの取り組みは、私たちの生活がどのように変わりうるかを示す1つの指標となっている。ウェアラブルデバイスが単なるガジェットから、ライフラインの一部へと進化していく過程を、私たちは目の当たりにしているのかもしれない。
石井 徹 :モバイル・ITライター