SMAP人気絶頂期に起きた“逮捕事件”…稲垣吾郎が復帰後初のスマスマ生放送で見せた“意外な行動”「もうダメかと思った」
人気絶頂期に起きた“逮捕事件”
長いキャリアのなかで、稲垣吾郎さんのターニングポイントとなった出来事がひとつあります。2001年、東京・渋谷路上での道路交通法違反と公務執行妨害の疑いで逮捕された件です。のちに不起訴処分となりますが、その後約5ヶ月間は芸能活動を自粛しました。 当時はメディアでも大きく取り上げられ、日本中を騒がせる事態となりました。これほどの状況になるとは、本人も思っていなかったことでしょう。ともあれ稲垣さんは活動自粛期間中、大いに反省したのだと思います。 同時にその間、周囲に助けられ支えられることでこれまで活動できていたことも、改めて痛感したはずです。マネージャーの飯島三智さんは、何とか問題を最小限に収めようと、身を粉にして奔走しました。事件を起こしてしまったことはもう覆らないとしても、起訴されるか不起訴になるかで大きな違いとなります。起訴され裁判で罪を問われることとなれば、芸能活動はあきらめなければならなかったかもしれません。 渦中のある日、僕のもとへ飯島さんから電話が入りました。不起訴処分が決定した旨の連絡でした。 「よかった……。もうダメかと思った……」 飯島さんは涙声で、噛み締めるようにそう言いました。 メンバーもできるかぎりのサポートをしました。当時、稲垣さんを除く4人でコンサートツアーを回っていました。公演の終盤にはメンバー全員が、稲垣さんの姿をプリントしたTシャツを着て登場するシーンがありました。 活動自粛中のメンバーへの言及は、管轄する組織や事務所的には好ましくないと判断するところでしょうが、メンバーはかまわず連帯を示しました。メンバーの行動は本人にも伝わっており、稲垣さんは強く励まされたことでしょう。 自粛が明けて、『SMAP×SMAP』出演で活動を再開させた稲垣吾郎さんは、生放送の番組内で涙を流しました。それはつらかった日々をふりかえっての涙というよりも、まわりへの想いをありがたく噛み締めながらの涙だったのではないでしょうか。 稲垣吾郎が現行犯逮捕され、事件を経て“変わった”ワケ「稲垣さんに一番驚かされたことは、SMAP解散後の身の振り方」 へ続く
山内 宏泰