近鉄GHD社長に若井氏 過大請求、再発防止にめど
近鉄グループホールディングス(GHD)は25日、若井敬専務が6月下旬の株主総会で社長に昇格する人事を発表した。 都司尚社長は代表権のある会長に就く。同社の社長交代は2年連続。 同社では昨年、傘下の近畿日本ツーリストが新型コロナウイルスのワクチン接種業務で自治体に過大請求していた問題が発覚。近畿日本ツーリストの親会社であるKNT―CTホールディングスの米田昭正社長が近鉄GHD社長に就く人事を撤回した。会長に内定していた都司氏が代わって社長を務めてきたが、再発防止に一定のめどがついたことから人心一新を図る。 米田氏は兼務する近鉄GHD取締役を退任。小林哲也会長は相談役に就く。 大阪市内で記者会見した若井氏は「反省を踏まえ、人の改革、業務の改革、組織の改革にしっかり取り組み、信頼回復に努める」と強調した。