ヴィニシウス、ラージョ戦で観客に“2部へ落ちろ”ジェスチャー…クラブ会長「不適切だ。私たちにとって2部降格は非常に厳しいこと」
ラージョ・バジェカーノのマルティン・プレサ会長が、レアル・マドリーFWヴィニシウス・ジュニオールの振る舞いを非難している。 14日のラ・リーガ第17節ラージョ対マドリー(3-3)の試合後、ある映像がSNSで拡散された。その映像の主役はヴィニシウスで、ロッカールームに通じるトンネルへと向かう同選手は、その付近の観客に対して右手の指を2本立てて、それを下に向けるなどしてからトンネルへと入っていった。 その映像には「どれだけ謙虚さと敬意を欠いているのだヴィニシウスは……。彼は『お前たちは2部に落ちるんだ』というジェスチャーを12歳の子供たちに向けて行った。なんという恥知らずなのだろう。その後に自分が侮辱された、自分は何もしていないと言うのだ」との字幕も入っている。 ヴィニシウスがそのジェスチャーを行う前に、観客に何かを言われた可能性もあるだろう。ブラジル人選手は現在、アウェースタジアムで「ヴィニシウスはビーチボール(黄金のボールを意味するバロンドールを今年受賞できなかったことへの皮肉)」など、からかいの言葉を浴びせられ続けている。 しかしながらプレサ会長は、フットボールのプロ選手が“2部へ落ちろ”ジェスチャーを観客に行うことについて、否定的な見解を示している。スペイン『カデナ・コペ』とのインタビューで、次のように語った。 「ヴィニシウスが取った態度は適切ではない。彼はラージョのようなクラブのファンに対して『2部に落ちろ』と言ったんだ。私たちにとって1部リーグにいることは、あらゆる意味で“生存している”ことを意味しているんだよ。『2部に落ちろ』というのは、私たちにとって厳しすぎる」 「観客の振る舞いで私たちが処罰される可能性があるかどうか? どうなるかは知らないが、いずれにしても観客はとても適切な振る舞いを見せていた。しかし、誰かが挑発行為に及んで、それを発端にして観客が物を投げたり、いけないことを言ってしまったりしたら……最終的にはラージョが罰せられることになる。なぜラージョが責任を負わなければいけないんだ!?」 「選手たちはプロフェッショナルに徹しなくてはならず、公衆に向けてああした態度を取ることは許されない。敬意を払うことが重要なんだ。スポーツ面の悪い出来事を望むなど、正しいことではない。選手たちは真っ当な態度を取るべきだろう」