高校で100年続く針供養 生徒が包丁、ミシンに感謝
京都府福知山市正明寺、福知山淑徳高校で9日、針供養が営まれた。曲がったり、さびたりして使えなくなった針や包丁を集めて供養し、感謝の気持ちを表した。 針供養は、1924年に創立した前身の福知山淑徳技芸学舎時代から続く伝統行事。全校生徒が体育館に集まり式典をした。 ステージに祭壇が設けられ、授業などで使い古した縫い針や包丁、生徒たちが書いた供養文が供えられた。山口剛理事長と臼井彩嘉生徒会長(3年)が拝礼して、各学年の代表一人ずつがミシンなどへの感謝の思いを述べた。 このあとアパレルファッション系列の3年生5人と山口理事長が、校庭隅の針塚に出向き、塚に向かって手を合わせ、軟らかいこんにゃくに刺した針を納めた。 生徒は「日ごろ使ってきたミシンで、いろいろな作品を作ることができ、大変役に立ちました。ミシンの太い針が折れたこともありましたが、これからも大切に道具を使っていきたい」と話していた。