男子日本代表が88年ぶりに中国撃破、馬場雄大が3P4本24得点と大活躍[FIBAアジアカップ2025予選/バスケ]
中国に対して歴史的勝利!
2月25日、AKATSUKI JAPAN男子日本代表(FIBAランク26位)はFIBAアジアカップ2025予選Window1で中国(同29位)と対戦。38-38で迎えた3Qに4点リードを作った日本は4Qに入っても何とかリードをキープ。76-73で締めて勝利した。中国に対する勝利はFIBAによると主要大会ではベルリン五輪以来88年ぶり、そのほかでは2017年東アジア選手権でも勝利している。 【動画】日本対中国ハイライトプレーをチェック 日本は、No.5河村勇輝、No.6比江島慎、No.18馬場雄大、No.91吉井 裕鷹、No.24ジョシュ・ホーキンソンがスターターに。開始40秒、No.18馬場がコーナー3Pを成功。いいスタートを切ったが、中国にリバウンドを奪われると210cmのNo.21フー・ジンチュウのポストプレー、No.18ドゥ・ルンワンの3Pシュートなどで得点されて3-12とリードされる。タイムアウト後、ピックプレーに対するディフェンスを修正するが、3Pシュートが入らない。それでも、No.24ホーキンソンが残り4分半にリバウンドから3Pプレーを決めて久しぶりに得点。さらにNo.2富樫勇樹がファウルを引き出してフリースローを成功。点差を詰める。すると同じく途中交代のNo.75井上宗一郎が3Pシュートを連発。残り3分で14-14と追いついた。高さを生かしインサイドで得点する中国に対して、日本はフリースロー、No.2富樫の3Pシュートで追加点。19-20で1Qを終えた。 積極的に選手交代をして激しいディフェンスをする両者。日本はパスを回してズレを作るとNo.18馬場の3Pシュート、No.7テーブス海のアシストでNo.24ホーキンソンのダンク、さらにNo.5河村のミドルシュートで追加点。中国にリードを広げさせない。中盤、No.7テーブスがプルアップ3Pシュート、さらにフリースローを決めて35-33と初めてリードを奪う。続いてNo.2富樫がオープンを作ってNo.18馬場の3Pシュートといういい形を作り、38-38と同点でハーフタイムを迎えた。 しかし後半に入っても拮抗した展開が続く。その中で日本はNo.6比江島のフローター2本、No.18馬場が3Pシュート、レイアップなどで追加点をあげてリードを作ろうとする。クォーター終盤、No.24ホーキンソンがフリースロー3本で52-46とするとバックコートからプレッシャーをかけて中国のオフェンスを凌ぐ。そしてNo.2富樫の3Pシュートで9点差に。しかし、中国はNo.3フー・ミンシュアンが3Pプレーを沈め、3Qは日本の55-51で終えた。 4Q、日本は好守からNo.18馬場、No.24ホーキンソンが追加点。残り8分で60-53とする。それでも中国は3Pシュートを武器に点差を詰めると残り6分で日本の63-59となる。ここでNo.5河村が3Pシュートを連発したが、中国も諦めない。日本は不運なファウルもあって残り2分強で71-68と3点差に。なおも中国は食らいついてくるが、日本はNo.5河村がドライブから追加点。さらにNo.75井上が3Pシュートでファウルを受けてフリースローを得るがこれが決まらない。残り1分強、日本はNo.6比江島、No.24ホーキンソンがダブルチームをしかけてターンオーバーを引き出すとNo.24ホーキンソンがダンクを成功。75-70とリードを広げると最後はファウルゲームとなって逃げ切り。中国に対して歴史的勝利を果たした。 <追記> 日本はNo.18馬場が3Pシュート4本を決めて24得点、No.24ホーキンソンは14得点13リバウンドのダブルダブル、No.5河村が12得点、No.2富樫が8得点をマーク。立ち上がり不調だった3Pシュートは34.38%の成功率(11/32)、2Pシュートは39.29%(11/28)を記録。ターンオーバーはわずか7(中国10)とミスの少なさも光った。一方中国は3Pシュートが27.59%(8/29)、2Pシュートが48.65%(18/37)の成功率をマーク。リバウンドは中国が44-33と上回っている。 <オンコートインタビュー> No.18馬場 雄大 Q.中国に勝ちましたね。 「88年ぶりですかね。やりました」 Q.24得点の活躍です。 「前半からシュートが入っちゃいまして、後半からもアタックがよくできるわで、自分の中でいいプレーができて、チームにいい勢いを付けることができたと思います(笑)」 Q.ファンの声援が力になりましたか? 「もちろんです。毎試合、声援を大きくなってバスケの熱量を大きくなっていることを感じているので、パリ五輪に向けて皆さんと一緒に戦っていければと思います」 Q.パリに向けての意気込みをお願いします 「まだまだ僕たちのやりたいバスケはできていないですし、どんどん強い相手と戦わないといけないので、もっともっと自分たちで厳しくしたいですし、これからまたリーグ戦に戻りますけど、また集まった際には1日1日大切にして、みんなで力合わせてやっていきたいなと思います」 No.24ジョシュ・ホーキンソン Q.ダブルダブルの活躍です。 「ありがとうございます」 Q.今日の勝利をどう思っていますか? 「素直にうれしく思います。自分はグアム戦ではプレーしなかったけど、中国戦でみんなと勝ててよかったですし、ウィンドウ1で連勝できてうれしいです」 Q.ファンにメッセージをお願いします。 「(日本語で)皆さん、本日は足元の悪い中ご来場いただいて誠にありがとうございます。皆さんの応援、アリアケございます(笑)」 No.5河村 勇輝 Q.中国に対して歴史的勝利をしました。 「本当にすごくうれしいです」 Q.高さのある中国にどう戦いましたか? 「高さの部分ではアドバンテージを取られてしまうので、平面のバスケでは絶対まけないという意識で戦っていました」 Q.4Qには3Pシュートもありました。 「個人的にはスタートからずっとチームに迷惑をかけてしまって、ベンチから出てくるメンバーが勢いを付けてくれたり、沢山の方に応援していただいてすごく助けられました」 Q.ファンの応援に向けて 「会場にお越しの皆さん、そして画面越しで応援して下さった皆さん、本当に熱い応援ありがとうございました。また夏、パリオリンピックでこのような形で日本バスケットボール界が歴史的に名を刻むような結果を残せるように頑張っていきたいと思いますので、 応援よろしくお願いします」 ---------------------------------------- FIBAアジアカップ2025 予選 (Window1) [日程・対戦] (1)2024年2月22日(木)/◯77-56●男子グアム代表チーム(76位) (2)2024年2月25日(日) 14:00ティップオフ/vs 男子中国代表チーム(29位) ※カッコ内はFIBAランキング(2023年9月10日現在) 会 場:有明コロシアム(東京都江東区) ※各グループの上位2チームが、FIBAアジアカップ2025に出場が確定。3位のチームは、2次ラウンドで2グループ3チームずつに分けられ総当たりを行い、各グループ上位2チームが、FIBAアジアカップ2025への出場が確定。(合計16チーム) [放送・配信] (1)2024年2月22日 (木) 18:58~ 日本vs. グアム/BS日テレにて生放送 (2)2024年2月25日 (日) 13:55~ 日本vs. 中国/テレビ朝日系列にて生放送 DAZNおよびTVerにて生配信 特設サイト:https://fibabasketballasiacup2025-qualifiers.japanbasketball.jp/ 【ラウンド1 組み合わせ】 グループA:タイ、オーストラリア、韓国、インドネシア グループB:チャイニーズ・タイペイ、香港、フィリピン、ニュージーランド グループC:中国、グアム、日本、モンゴル国 グループD:イラク、ヨルダン、パレスチナ、サウジアラビア グループE:イラン、カザフスタン、インド、カタール グループF:バーレーン、シリア、レバノン、アラブ首長国連邦