アーティスト・竹崎和征が48歳で逝去。Take Ninagawaギャラリーを共同で設立
Take Ninagawaギャラリーを共同で設立したひとりで、アーティストとしても活動を続けた竹崎和征が、6月22日未明に急逝した。享年48歳。 竹崎は1976年高知県生まれ。99年に高知大学教育学部修了。2000年には「VOCA展 2000 現代美術の展望 -新しい平面の作家たち-」(上野の森美術館 )に参加。以降、国立国際美術館や東京オペラシティー アートギャラリー、ベルナール・ビュフェ美術館などでのグループ展に参加し、MISAKO & ROSENや 高知県立美術館、すさきまちかどギャラリーなどで個展を開催した。今年は、ニューヨークの47 CANALギャラリーでも個展を行った。 竹崎の所属ギャラリーで、このニュースを最初に発表したMISAKO & ROSENの共同設立者であるローゼン・ジェフリーは声明文で、竹崎は「非常に控えめで寛大な人物で、20年以上にわたって、アーティストとして、またキュレーターとして、日本の現代美術界に計り知れない影響を及ぼした」と評しつつ、「海外ではごく最近になって認知されるようになったが、日本の現代アートの実践とグローバルなアート界との関係に詳しい人なら誰でも、彼の足跡を知ることができるだろう」と述べている。 2000年代初頭、竹崎はオオタファインアーツ でスタッフとしての勤務を経て、04年に自身のギャラリー「Takefloor」を恵比寿で開業。06年には蜷川敦子とともに「TAKEFLOOR 404&502」を設立し、2年後の08年には同ギャラリーを東麻布に移転し、「Take Ninagawa」へと改称した。09年、竹崎はアーティスト活動に専念するため、ギャラリーを退任した。 蜷川敦子は6月25日、Take NinagawaのXとInstagramの投稿で次のように語っている。 Take Ninagawaを一緒に設立した竹崎和征さんが6月22日未明に急逝しました。 竹崎さんと出会ったのは2002年の夏。優しく柔らかく、同時にアートへの深い情熱と強い意思を持っていた彼とすぐに仲良くなりました。 アーティストとして活動しながら、オオタファインアーツでギャラリースタッフとして働いていた彼は、アートのエコシステムにおいてコマーシャルギャラリーが担える役割に強い期待を持っていて、二人でよくギャラリーやアーティストの仕事について話し合いを重ねて友情を育みました。 アーティストのために負荷を背負い、バウンダリーを押し広げ、日本のアートシーンをより良い場所に、アージェンシーを持って取り組むことをミッションに掲げながら、一人ではできなくても二人、三人ならできるかもしれないと、その一役を担うことを共に夢見ながらTake Ninagawaを立ち上げました。 それからもう16年です。ありがとうございました。 心からご冥福をお祈りいたします。 *一部内容を修正しました(6月29日)