サラリーマンから競輪選手に 憧れ抱く33歳のオールドルーキー「北井さんや皿屋さんみたいに」
高松競輪場のミッドナイト「オッズパーク杯(F2)」は25日、2日目を迎える。5RのA級チャレンジ準決勝を走る寺師幸成(33歳・鹿児島=125期)に話を聞いた。 ーー初日は器用な一面も見せてくれましたね。 寺師:突っ張ろうと思ってたんですけど、出られちゃって…。すぐに行こうとしたんだけど、フタされちゃってちょっとイラっとしてドカしました。練習でもヨコはやっているので何ともなかったですよ。基本は先行で戦います。 ーー寺師選手は33歳なんですね。 寺師:サラリーマンをやってたんですよ。運動は高校までは陸上をやっていたけど、その後は何にもやっていませんでした。最初は働きながら目指していたんですけど、練習がキツくてこれじゃダメだと思い切って仕事を辞めて専念することにしたんです。それで合格することができました(笑)。 ーーオールドルーキーだし、早く上に上がってその分まで稼がないといけませんね。今の目標は? 寺師:北井さんや皿屋さんみたいに最前線で活躍する先行選手です。2人とも僕と同じように歳をとってのデビューですし。目標とする選手ですね。 恵まれた体格を活かし先行でメキメキと頭角を現してきた寺師。「競輪」に必須の闘争心も持ち合わせ、これからの飛躍に期待できる逸材だ。近況は突っ張り先行をメインに戦っているが、初日に見せた動きを見ると将来的には位置を取っての捲りもいけそう。戦法の幅が広がれば、相手がやりにくくなり勝ちやすくなる。先を見据え南九州のオールドルーキーが突っ走る! (アオケイ・梅田記者)