８回、空振り三振に倒れた佐藤輝は険しい表情でベンチに戻る（撮影・中田匡峻）

　「オープン戦、阪神２－５楽天」（６日、甲子園球場） 　阪神は１点を追う二回、先頭の大山が四球で出塁すると、１死から「６番・左翼」でスタメンの前川が右前打でチャンス拡大。１死一、三塁、渡辺の左犠飛で同点に追いついた。七回には「８番・左翼」スタメンの井上が、１死二塁から左適時二塁打。外野定位置を争っている若虎２人のバットが光った。 【写真】打てず守れず　投手交代を告げる岡田監督おかんむり 　先発の伊藤将は毎回走者を背負う苦しい展開で、４回６安打２失点（自責点１）。二回先頭・阿部の飛球が風にあおられ、佐藤輝が三塁ベース前から慌てて後方に下がってグラブを差し出すも捕球できず、無死二塁に。辰己からは空振り三振を奪うも、石原に中前先制打を浴びた。三回にも四球と死球でピンチを招くと、２死一、二塁から茂木の右適時打で勝ち越しを許した。 　五回、岩崎が実戦初登板を果たし、１回２安打１失点（自責点０）。１死二塁から渡辺佳が左前に放った打球を、前川がファンブル。その間に二走が生還した。 　六回から登板した大竹も左肩のガングリオン（良性腫瘍）切除の影響で出遅れていたが、今季初実戦で２回３安打１失点。八回には守護神候補のゲラが登板した。 　阪神のオープン戦開幕６連敗は２０１９年に１分けを挟んで６連敗して以来。