山でも見えた! 紫金山・アトラス彗星
昨年発見されたばかりの彗星「紫金山・アトラス彗星」。地球に最接近する10月に観察のチャンスが訪れるということで、山小屋やテント場で夜空を見上げた人も多かったのではないだろうか。各地の山で観察できたという報告がSNSをにぎわせたが、タイミングが合わず見に行けなかったという人、雲や霧に阻まれて見えなかった人もいたことだろう。写真家の菊池哲男さんから届いた写真を紹介しよう。
「13日より数度にわたって紫金山・アトラス彗星を撮影してきました。20日は長野県小川村展望台で、鹿島槍ヶ岳に沈む彗星を、21日には北アルプス爺ヶ岳南峰で天の川と剱・立山連峰とのランデブーを撮影しました。少し暗くなったものの、だいぶ高度も上がって尾が20度ほど伸びてしっかり見えました。目視はそろそろ限界に近づいていますが、双眼鏡や写真撮影ならもうしばらく楽しめそうです」(菊池さん)
11日の低緯度オーロラや17日のスーパームーンなど、10月に天体ショーの魅力に開眼した人も多いはず。空気が澄む秋から冬は星空の観察に適した季節。泊まりがけで山に登って、夜空を見上げてみてはいかがだろうか。