【F1】角田裕毅、ラスベガスでギャンブル封印? 入国拒否の危機を乗り越えて正攻法でポイント獲得に自信
【入国審査でまさか別室送りになるとは...】 ラスベガスの煌びやかなカジノホテルが建ち並ぶラスベガスストリップを約1.9kmに渡って全開で駆け抜けるこのサーキットは、長いストレートが続くだけに、ドラッグ(空気抵抗)の大きいRBのマシンは決して得意なレイアウトとは言えない。 しかしタイヤがうまく機能させられなければ、どんなマシンもその性能を路面に伝えることはできない。逆にライバルよりもタイヤをうまく使えれば、マシンの差を補って余りある結果を手にすることも可能かもしれない。まさしく2週間前の雨のサンパウロGPのように。 今回マシンには、本家レッドブルの2024年型マシンRB20のギアボックスとリアサスペンションが導入される。 昨年もシンガポールGPで、RB19のギアボックスとリアサスを投入してからパフォーマンスが向上したという経緯がある。だが、あれはサイドポッドやフロアなど空力面の大型アップデートがあってこその結果だった。 今回の投入も、目の前のパフォーマンス向上が目的というわけではなく、来季型マシンで採用するリアエンドを先行投入し、データを収集しておきたいという昨年同様の考えからだ。フィーリングは若干違うとはいうものの、パフォーマンスの向上はそれほど期待していないと角田は語る。 「シミュレーターではちょっと違いを感じましたけど、そこまで大きなパフォーマンスにつながるものではないと思います。来年から投入する予定のパーツを早めに投入して(データ取りをして)、来年のマシンがよく仕上がるように入れただけです」 アメリカ入国の際には、「プロフェッショナルなアスリートですか? アメリカでお金を稼ぐのですか?」という質問に「レース結果によるかも」と答えたことで別室送りになり、入国拒否になりかけるというトラブルにも見舞われた。 その後、関係各所の協力もあって疑いが晴れて、無事に入国。以降はホンダのプロモーションイベントでインディカーをドライブしたりと、アメリカを楽しんでラスベガスへ。