“技術不足”を受け止めて 原英莉花「この経験が生きたなって思える将来を」
◇米国女子◇ISPS Handa スコットランド女子オープン 2日目(16日)◇ダンドナルドリンクス (スコットランド)◇6563yd(パー72) 【画像】何かと絵になる原英莉花 最終18番(パー5)はグリーン手前を横切るクリーク(小川)にセカンドを落としながらパーセーブ。原英莉花は直前まで3連続ボギーの流れを食い止める必死のフィニッシュで少しだけ意地を見せたが、連日の「76」で通算8オーバー98位に沈んで予選落ちとなった。
急きょ推薦でのフィールド入りが決まり、初日は“最終組”でプレー。悪天候でスタート遅れと中断を挟み、ティオフは午後5時半過ぎまでずれ込んだ。日没で7ホールを持ち越した早朝のプレーではチャンスも作りながら、パッティングが惜しくも決まらない。 「自分の中でジャッジしきれず、決めきれなかった」と振り返ったのは、スコットランドならではともいえるグリーン上のプレーにも影響する強風への対処。特にラインに対して“逆”の風が吹くシチュエーションで戸惑いを隠せなかった。「ラインよりも風が影響してくるパターンが結構多くて。でも、経験不足っていうのは言い訳にならない。プロとして7年間やってきた経験もありながら、(これまでと大きく)違う状況が来た時に対応しきれない経験の浅さが目立った2日間だったのかな」
引き続きプレーした第2ラウンドはカットラインにも届く位置で後半を迎えたが、13番パー4のダブルボギーが重くのしかかった。常に強かった風に強弱がつき始めたタイミング。フォローの風で、好感触を残したセカンドがグリーン手前の土手から小川にこぼれ落ちた。14番(パー5)ですぐにバーディを取り返しても、「“カツカツ”のプレーだった中でのダボだったので…。冷静に次のプレーができなかった」と心は波立っていたという。
日本からの連戦で渡英も慌ただしい中でのスポット参戦だった。「自分の技術不足を感じた。チャンスをいただけた中で結果につなげられなかった自分がふがいないですし、すごく悔しい」。全てを受け止め、目指す米ツアー挑戦に生かすことを誓う。「自分の中で足りないものが見えてきたので、改めて活力が湧いてきました。この経験が生きる、生きたなって思える将来があるように、もっと準備して、もっと強くなりたいと思います」 「まだまだ知らないコースがあるんだと感じられて幸せだった」とも言った2日間を終え、すぐまた新たな舞台が待つ。次週は韓国女子ツアー「ハンファクラシック」に出場。「いろんなことを経験できるはず。それを結果につなげていけるように頑張ります」。かなえたい夢があるから、立ち止まらない。(スコットランド・アーバイン/亀山泰宏)