「もうけっこうです」斎藤元彦知事の「第三者委員会…」同じ答弁に委員が失笑、尋問打ち切り
斎藤元彦兵庫県知事(47)の疑惑告発文書問題で、県議会調査特別委員会(百条委員会)が25日午後、斎藤氏への最終尋問を行った。 【写真】同じ答弁に委員が失笑、斎藤元彦知事への証人尋問の様子 午後3時、斎藤氏が出席した。斎藤氏の疑惑告発文書を巡り、作成した元県幹部の男性のパソコンに保存されていた私的情報が外部に漏れた疑いがある問題について複数の委員から質疑があった。 斎藤氏は「県の保有情報の問題については、先ほどから申し上げているように、まずは弁護士を入れた第三者委員会で、しっかりと事実関係を調査し、その上で、情報管理の上で改善するところがあれば、しっかりと対応していく」と強調した。 委員から「確認するとは何を確認するのですか」との尋問には「指摘されている資料やデータが県が保有しているものと同一性のものかどうかを含めて、客観的に確認していかなければいけない」と答えると、委員から「確認というには裁判と同じで2、3年かかる可能性がある。そのぐらい待つということですか」と追及すると、斎藤氏は「早急に第三者委員会を立ち上げ、弁護士にできるだけ早く、お願いしようと思っています」と答弁。県政のトップが重大事案と判断し、刑事告発を視野に入れるべきではの提案に「弁護士を入れた第三者委員会を立ち上げて…」と同じ回答を繰り返した。 政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏が元県幹部の男性の私的情報とされるデータを入手したとし、交流サイト(SNS)上で公開している。 委員は「流布されることにより、被害者が出ていることについてどう思うか。(確認する時間が)長ければ長いほど、被害が広がっていく。すぐに止めるのが正しい判断では」と尋問すると、「これから第三者委員会を立ち上げ、できるだけ早く」との同じ答弁に委員は失笑。「もうけっこうです」と打ち切った。