青森・津軽地方の除排雪支援 ダンプと運転手、下北地方から青森市、黒石市に派遣
青森県は6日、除排雪に必要な重機や人員の市町村間の融通を仲介する制度について、黒石、青森の両市が下北建設業協会に加盟するむつ市などの業者から支援を受けると発表した。道路脇に寄せられた雪を雪捨て場に運ぶ「排雪」用のダンプトラックを黒石市が7~11日に1日当たり6台、青森市が14~15日に同15台を受け入れる計画で、運転手も派遣される予定。積雪が少ない地域の協力を得て、豪雪に見舞われている市町村の除排雪作業を後押しする。 今季は津軽地方を中心に平年を大幅に上回る積雪が続き、除排雪が滞っているため、県は重機と人員のマッチング支援を初めて実施。市町村側に除排雪の応援が必要かどうかを尋ねた結果、青森、黒石の両市から要請があり、重機や運転手の融通が可能とした下北建設業協会と両市の連携を仲介した。 黒石市には主に生活道路の除排雪に使用される4トントラック、青森市には幹線道路向けの10トントラックが手配され、同協会の業者と両市の地元業者が連携して排雪に当たる。除排雪経費は基本的に応援を受けた両市が負担する。 県は同協会を通じて上北、三八など比較的積雪が少ない地域の重機や運転手の稼働状況を確認中。他市町村から正式な応援要請があった場合、重機の必要台数や使用時期などを調整した上、受け入れ態勢が整い次第融通を仲介する。排雪だけでなく、雪を道路脇に寄せる「除雪」用の重機も融通の対象とする。 宮下宗一郎知事は6日の記者会見で「これからが降雪のピークとなる。全県態勢で乗り越える取り組みを進めていく」と述べた。 県道路課によると、国土交通省東北地方整備局も今冬の豪雪を受け、重機を各市町村に無償で貸し出す準備を進めているという。