2列目は久保、堂安、中村のトリオ? 再現したいトルコ戦の連動性と躍動感。インドネシア攻略法を考察する【アジア杯】
アルゼンチン代表のように
15日にイラクが3-1でインドネシアに勝利した試合を見ても、イラクは個の力で強引にこじ開けたり、シンプルなクロスに飛び込んだりする形でゴールを奪っていた。久保や堂安が本来の強度や推進力を出せば、インドネシアは案外、脆いかもしれない。もっと個の力を強く押し出すのも一案かもしれない。 とにかく今の日本は、相手に徹底的に対策され、なかなか攻めの厚みを出し切れずに苦しんでいる。この先、決勝トーナメントに行けば、伊東などはよりマークが厳しくなるはずだ。インドネシア戦から戻ってくると見られていた三笘薫(ブライトン)も復帰が遠のいてしまい、どれだけフル稼働できるか分からない。 そういった状況もあるだけに、ここで久保、堂安、中村の2列目の攻撃バリエーションを確立させておきたいところだ。 状況や時間帯によっては、左に前田大然(セルティック)が入り、旗手怜央(セルティック)がインサイドハーフに入る4-3-3システムもトライする可能性がある。彼らを組み合わせながら、内容ある勝利を収めること。それが何よりも大きな自信になるはずだ。 「(カタールW杯の)アルゼンチンも最初、サウジアラビアに負けて、僕らもバスの中で『アルゼンチン、終わったな』みたいな話を何人かの選手でしてたんです。そんななかからの優勝だったので、僕のところにも何人かの選手からLINEで『アルゼンチンも負けてるし、最後勝てばいいんだよ』というメッセージをもらった。そういうところもしっかり胸に刻んでいきたい」と、久保自身も初戦黒星からのミラクル優勝を果たした、リオネル・メッシ(インテル・マイアミ)率いる強豪国の軌跡を再現させたいと考えている。 成功ロードを現実にするためにも、彼自身がもっと存在感を示さないといけない。日本代表の久保はレアル・ソシエダのような輝きを示せていないと前々から言われているが、ネガティブな評価を払拭すべく、インドネシア戦では大きな仕事を見せること。堂安らと敵をかく乱する創造性とアイデアを示すこと。それを強く求めたいものである。 取材・文●元川悦子(フリーライター)
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