女岩上空に彗星「紫金山・アトラス」 高岡の愛好家、雨晴海岸で撮影
地球に接近中として天文ファンの話題になっている「紫金山(しきんざん)・アトラス彗星(すいせい)」が1日明け方、津雲むつみさん(69)=高岡市福田六家=によって撮影された。雨晴海岸にある女岩の上空に光る彗星をとらえた。 【写真】女岩の上に光る彗星=1日午前4時50分ごろ、高岡市太田の雨晴海岸 彗星は太陽に最接近する9月下旬から10月初め、明け方の東の空の水平線近くで観測できる。ただ、条件は厳しく、津雲さんも肉眼では見えず、望遠レンズでようやく確認した。 定期的に雨晴海岸に出掛ける津雲さんは、彗星と三日月が組み合わさった写真を狙い、午前4時過ぎからカメラを構えた。月の右下に彗星が見えるとの情報通り、4時50分前後に数分だけ撮れた。「うまくいけば見られるかも、ぐらいの気持ちだったが、彗星といえる感じに撮れてよかった」と喜んだ。 彗星は今月12日ごろに地球に最接近し、日没後の西の空で観察しやすくなる見通しである。 彗星は昨年1月、中国の紫金山天文台が見つけ、2月には南アフリカのアトラス望遠鏡も確認した。