アシュリー・ハードは20年にわたって人事部で働いた。

人事部門で働いていたアシュリー・ハードは、優れた社員には4つの共通点があることに気が付いた。 信頼され、コミュニケーション能力や問題解決能力が高く、チームでうまく働けるという特性は、安定した雇用の鍵となる。 しかし、社員にこれらの特性があったとしても、投資家や取締役会の決定によって解雇されることがある。 この記事は、アトランタにある Manager Methodの創業者兼CEOのアシュリー・ハード（Ashley Herd、43歳）へのインタビューに基づいている。読みやすさのために一部編集をしている。 自分の会社を始める前に、私は20年にわたって人事部で働き、雇用関連法の分野の仕事をしてきた。現在は、企業の管理職に対して仕事の割り当て方や業績管理、コミュニケーションなどのスキルを訓練する支援を行っている。 人事の仕事を長年続ける中で、優れた社員には共通点があることに気が付いた。そのような社員は、景気が悪くなっても会社が何としてでも引き留めたいと思う存在だ。 誰を解雇するのか決断を下す際、管理職には選択の余地がないこともあるが、時には「救われる人」もいる。 信頼される存在であることが大きな違いを生むことがある。そのような社員に共通する4つの特性を紹介しよう。

1．頼りになる

優秀な社員は頼りになる。期限を守り、約束を果たし、仕事をやり遂げると会社に認識されている社員のことだ。 そのような社員は、週末までに何かを終わらせるように求められれば、きちんと実行する。上司が「この仕事はどうなった？」と聞く必要はない。 頼りになる社員は、会社やチームに引き留められる存在になる。

2．コミュニケーション能力が高い

企業はコミュニケーション能力の高い人材を求めている。必要な情報があれば、上司が伝えるのが理想ではあるが、何かが足りないと思ったら、自らコミュニケーションを取ることが求められる。 期限やフォーマットについて確認し、状況を何度も報告して共通認識を持つことも重要だ。何か問題が発生したときは、上司との対立を避けるのではなく、できるだけ報告した方がいい。 人間はロボットではないので、やはり積極的にコミュニケーションを取る必要がある。上司に問題を相談する場合、「助けてほしいわけではありません。少し話を聞いてもらえれば安心できると思います」と伝えるなど、自分が何を望んでいるのかを明確にすることが大切だ。 助けを求めながら自分の立場を守りたい場合は、上司にできることとできないことを現実的に考えて、「どうすればいいのかを考えているのですが、最善の選択肢を見つけるために、助けてください」と伝えるといい。そうすることで、上司がコントロールできない問題ではなく、コントロールできる問題に焦点を当てながら、自分の立場を主張することができる。